さくらは、西行の桜か、石部の桜か、ある山桜か・・・。古に倣して桜を眺め 

    自らの過去・現在・未来の生への執着・悔恨・不情理・謝罪・希望・理想を記して      

    この生の証しとする。
45年前の息づかい
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     「エモい」という言葉に出合っていた。

     どこで見たのか、何処に見付けたのか、見失ってしまったが ・・・。

     

     わざわざ「野暮ったい」と、人や物を取り上げてやっつけるとは、随分過激だと思ったものだ。

     

     そして、それが私の辞書に「エモい」という言葉がないためだと分かるのに、そんなに簡単なことではなかった。

     

     

     「俳優がカバーしたの昔の曲」は単純で、今の歌のように複雑ではないから、感情を込めて歌いやすいという。

     その代表曲として『木綿のハンカチーフ』が、取り上げられていた。

     

     

          

          太田裕美の『木綿のハンカチーフ』1975年

     

     

     「俳優がカバーした」。

     あまり使ってこなかった言葉だ。リバイバルで、○○が歌った曲を□□がリバイバルで歌っている、というふう言っていた。

     

     

        45年前ドーナツ盤で聴いたが、YouTube で聴いてみた。

        恋人をあなたと呼ぶのが「エモい」。

     

     相手に話しかける時の呼び名として「あなた」が使うことに、昭和レトロを感じるのだという。

     

     太田裕美の『木綿のハンカチーフ』が流行った頃は、この「あなた」が当たり前のように使われていたが、今はそういう呼び方をしないので「エモい」のだと。

     

     

        多分、この話し手は、私と同世代だ。

        それにしても、この「エモい」には馴染めない。

     

       

     「エモい」は、80年代米のロック一ジャンルでEmo(エモ/emotionalの略)から派生した言葉らしい。

     なんとも言い表せない心地いい気持ちになったときに使う、主に若者の間で浸透している俗語とも。

     

                                   

     「えもい」とは書かないから、私には                    

    違和感があるのだろう。  

     片仮名語や俗語が氾濫していることに

    辟易しているところがある。

     

     

     太田裕美の『木綿のハンカチーフ』を聴いて

    くれること、昭和を感じてくれることが嬉しいことに変わりはない。

     

     

     

     

     

    Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 20:57 | comments(0) | - | -
    日本文化を壊す政府要人たち
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       総務省幹部が放送関連会社「東北新社」に勤める菅首相の長男らから接待を受けていた問題で、

       

       加藤官房長官は24日午後の記者会見で、

       

         菅義偉首相の長男正剛氏らと会食した山田真貴子内閣広報官が、

        1カ月分給与の10分の6を自主返納し、約7万4千円の飲食代を

        東北新社側に返金すると明らかにした。広報官の職にはそのまま。

       

       

       加藤氏は会見で、山田広報官から私に報告があり、

       

         国会で大きな問題となり、国民の疑念を招く事態になっている

        ことを重く受け止め、その責任を痛感し、深く反省しているとの

        ことだった、と説明した。

       

         山田氏から給与の自主返納などの申し出があったことを明らか

        にし、本人が今回のことを深く反省し、自らの職責の重さを十分

        に踏まえた対応だと受け止めたと述べた。

       

       

              

               ゴチ広報官と揶揄された山田真貴子氏

       

       

       その上で、

       国民の皆さんの疑念を招く結果になったことは、はなはだ遺憾であり、深く反省してもらいたい。今後、このようなことがないよう私からも厳重に注意した、と説明している。

       

       

       さらに、

       今回の件を重く受け止め、真摯な反省の上に立って、内閣広報官という重責を担っていることをあらためて自覚していただき、国民全体の奉仕者として高い倫理観を持って公正に職務を遂行し、精励してもらいたいと、合わせて申し上げた。この点は総理からも指示があった、と語った。

       

       

         広報官の職務続行は、任命者の責任が問われるのを避けたのだと言われている。

       

       

       

        「その上で」を、「さらに」で、言い換えた。これがいけない。

       

        「真摯」は褒め言葉の意味が込められていて不適。「いた

        だき」、「申し上げた」という敬語の用い方は、それぞれの

        立場が反映されていないのではないのかな、加藤さん。

       

       

        国会の答弁などで、「〜しておられる」という敬語らしきものを

        多用する国会議員向けの特殊用法だ。

       

       


        同日夜、官邸で取材に応じた菅総理は「国家公務員倫理法違

         反があったことは極めて遺憾。任命する際にはそうした違反行

         為については承知していなかったが、・・・官房長官に指示をし

        て今後とも職務の中で頑張ってほしいと思っている」と。

          ― 記者が添削してくれている ・・・。

       

        コロナで露出度の高い、田村厚労相や西村再生相でも日常茶

         飯事だ。

       

       

           首相以下政府要人が人前で、日本語の中でも最も美しいと言われる

        敬語(日本文化)を壊している。

       

       

       

       

      Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 23:32 | comments(0) | - | -
      排除をきつい口調で
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         日本学術会議の新しい会員について、菅首相が同会議から推薦された候補者6人を外した。

         

         会員の任命は首相が行うが、同会議が推薦した候補者が任命されなかったのは初めてだという。

         

         任命されなかった学者から、「学問の自由への乱暴な介入だ。」と、批判が出た。そして、周囲も反応して大きくなっている。

         

         

               

         

         

         7日衆院内閣委員会の閉会中審査で論戦が行れ、政府は「会員を特別職の国家公務員だ。」と説明し、「推薦通りに任命しなければならないわけではない。」との見解を示した。

         

         内閣府は、首相が任命を拒否した6人について、「手続きは終了した。」と語っている。

         

         

               

         

           菅首相が拒否した法律・歴史学者6人は、安全保障関連法や

          特定秘密保護法等で、政府の方針に異論を示してきた人たち。

          政府の意に沿わない人物を排除しようとする菅政権の意図が

          浮かぶと見られた。

         

         

         かなりきつい表現で批判する人がいる。マスコミも忖度せず報じた。

         

           菅義偉という人物の教養のレベルが露見した。「学問立国」である

          日本に泥を塗った行為だ。極めておかしなことで残念で、見識が問わ

          れる。一刻も早く改められたい。  

         

           (戦前の言論統制にも触れ) 政治家が学問に口を出してはいけない。

          首相に任命権があるから行使したというのは、何も説明していないに

          等しい。理由を開示すべきだし、学問がなっていないという理由以外

          は認められないとの批判が伝えられた。    

           ―7日静岡県の川勝平太知事(早大元教授:比較経済史)定例会見で

                                                                           Asahi Digital

         

         すくには収まらないだろう。

         真摯に受け止め丁寧に説明すると言って、少しも実行しなかった前例と

        同じだ。

         

         

         

         

        Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 21:12 | comments(0) | - | -
        記者会見でも
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           新型コロナに感染したトランプ大統領の主治医のコンリー医師は会見

          で、トランプ氏について「(健康状態は)とても良好だ。」と述べた。

           

           ただ、いつごろから症状を訴えたのか、陰性が最後に確認された日に

          ついては説明しなかった。

           

           記者団が、重ねて「過去に酸素補給を受けていたのか。」と尋ねても

          明言せず、症状がいつからあったのかなどについても言及を避けた。

           

           

           国内でも、ことあるたびに当事者が説明責任をどう果たすか注目して

          記者会見が開かれるのを、今か今かと待ち望む。

           

           私に聞かないで誰かに聞いてくれというのがある。

           のらりくらりと逃げ回るのもある。

           

           

                

           

           

           その人のやり方なのだろうし、我が身を守るためには言えないことも

          あるだろう。

           

           ここでは問わないこととして、この公式の場で、使ってほしくない言

          葉について言いたい。

           

           

                

           

           

            「・・・ させていただく」 「ら抜き言葉」、「ひどい」を副詞として

          つかうことの3つだ。

           上の、どちらも場面でも意外につかわれている。

           

           聞き手に話しかけるように努めているから起こる現象だと考えれば、

          仕方がないとも思えるが日本語を乱している張本人だ。

           

           

           「ら抜き言葉」や「すごい」は、携帯電話などで短く伝えるために使

          われることが増えてきたのだろうか。

           

           もう一つは、敬語の問題だ。日本語の中でも難しいとされているのだ

          から、背伸びせず「です・ます」にしたらどうか。

           

           

           話し手は「思慮深さ・やさしさ」を込めるために敬語を使いたいのだ

          ろうが、短く伝わればいいのではなく、耳障りもいい易しい(=優しい)

          日本語をつかいたいものだ。

           

           

           

           

          Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 21:35 | comments(0) | - | -
          反社の定義
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             麻生副総理兼財務相の記者会見での対応が物議を醸していると、「女性自身」が書いたのを Yahoo!News が伝えている。

             

               10日に行われた会見の冒頭で、幹事社を務める東京新聞の男性記者

              が「政府が5日に決定した経済対策」について麻生氏へ質問。基金の活

              用について麻生氏の見解を求めた。

             

             

                 

             

             

               麻生氏は訝しげな表情で、

               「何新聞だっけ?」と尋ね、「東京(新聞)です」と、答えた記者に

              対して、政府が発表した資料のなかに基金という言葉が使われていない

              ことを指摘。

             

               「ブリーフィングのなかでは基金のような……」と、口ごもった記者

              に対して、

             

               麻生氏は「あなたの言い方は気をつけなよ。これ、テレビに映ってる

              んだから。基金って言ったろ。」と、質問を遮って注意する。

             

             

             

             見出しが、― 麻生太郎副総理の記者会見に「まるで反社のよう」と批判殺到 ―だった。

             

             最終的に記者が発表のなかで基金という言葉が使われ 

            ていないことを認めると「基金という言葉は対策のなか

            には使われていないよね。まずそれだけはっきりしよう

            ね。」と発言する。

             

             

             続けて記者に「返事は」と同意を求め、声が小さかった記者に対して「マイク入ってないけど。大きな声で。」と詰め寄っていた。― 

             

             

             この会見の様子が、「テレ東NEWS」で、ノーカット放送され、この会見を見た人々からSNS上で「あまりにも横柄」「記者に対するパワハラ」といった声が上がった ― というのだ。

             

             さらに、一連の麻生氏の答弁態度について、冒頭のように、「まるで反社のよう」と批判が殺到していた ― という。

             

             

             

             「女性自身」は、「この麻生氏の凄み方。これこそ反社だ。

             どっかの組の幹部じゃないかとすら思う。麻生は反社です。

             少なくとも私たち国民にとっては。」と書いて、デジタル

             大辞林の「反社会的勢力」の定義を持ち出した。

             

             

             安倍首相主催の「桜を見る会」に反社会勢力が招待されていたことを受けて出された質問主意書に対して、10日の閣議決定を皮肉っている。

             そして、「言葉の定義が曖昧になった今、麻生氏が “反社” と呼ばれるのも仕方ないことだろう―。」と結んだ。

             

             

             

                 記者を虐める、いびる、恫喝する、悪態をつく…。 見るに耐え

                ません。― これら理解には、電子辞書に頼った。常用漢字に入っ

                てなかったり、 あまり使われない言葉だったりで。「訝しげ」も

                「なにげに」どころではない。

             

             

             

             

            Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 20:46 | comments(0) | trackbacks(0) | -
            横柄な態度乱暴な言葉
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               最新の内閣支持率が出た。

               

                     18日 FNN

               

               支持が、6.0p下がっても45.1pを維持、不支持の37.7pを上回っているから、当の人たちには安心なことだろう。

               

               首相主催の「桜を見る会」に関する批判を、2020年度は中止するとした政府の判断によって評価されるだろうという目論見をマスコミが後押しする結果となっている。

               

                 そのほか、日韓のGSOMIA、憲法改正等についても質問項目が

                あり、これらへの対応はよかったとして、ポイントを下げなかっ

                たようだ。

               

               

               この調査結果とは別に、

               

                安倍内閣は立場弱い者に居丈高 根底に学歴コンプレックスか と

               いう見出しのコラムに出合った。

               

                「居丈高」は、「いたけだか」と読み、「人に対して威圧的な態度

                 をとるさま」という意味だ。

               

                私など納得してしまうが、若い世代の人たちこそ、そのようには感

               じていないらしい。

               

               

                安倍首相自らが主催する「桜を見る会」に国費で後援者を大量に

               招待して権威をひけらかし、首相側近議員たちもそれを見倣って後

               援会幹部を接待し“権力に近い”ことを誇示していた。
               

               

               一方で立場の弱い者には居丈高になる。首相は国会で“弱小野党”の

               質問にヤジを飛ばし、側近の萩生田文科相は大学入試改革を不安がる

               受験生に「身の丈に合わせて、頑張ってもらえば」と、上から目線で

               言い放ち、新制度導入延期という混乱を招いた。

               

                この根底にあるのは、現政権の閣僚に共通する“学歴コンプレック

               ス”ではないかという。(週刊ポスト'19 11.29)
                現在の安倍政権は「反東大内閣」と呼ばれ、過去の自民党政権に比

               べて、東大出身の大臣が極端に少ないからだと。

               

               

               

                 政権に不都合が生じると、芸能人逮捕に

                ゴーサインが出るという人が、ネット上に

                いた。

                 今回の件で、確信するに至った。あるん

                だよリストは。そうでなきゃジャストタイ

                ミングが説明つかないよ、と。

               

               

               

                TVのニュースショーが、麻薬取締法違反の疑いで女優沢尻エリカ容疑者の逮捕を報じたのを見た。

               

                以前に沢尻容疑者をインタビューした映像を見終えたMCは、「俺だっ

               たら帰っているな、もう。無理だよ、あんなの。あんな子どもに、あ

               んな目でにらまれたらさ。何でこんな仕事やんなきゃいけないんだっ

               て、こっちが思うわ」とまくし立て「偽らない自分でいたいっておっ

               しゃってましたけど、こういう事になると、結局、一番肝心な部分を

               偽ってたじゃんと」と切り捨てた。スポーツ報知
               

              ▲ 本音で語ることを売りにしているようだが、乱暴な言葉や話し方で

               見聞きする人に対する説得力が減退してしまうのではないかという気

               がする。

               

               思っていること、心の底は言葉や態度に出る。

               NOを明確に主張する時こそ、丁寧に冷静に話すべきだ。

               

               

               

               

              Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 22:48 | comments(0) | trackbacks(0) | -
              暴言謝罪
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                 浸水被害、首里城火災、五輪、大臣辞職、事件事故などのニュースの狭間で、女子プロゴルファーが謝罪文を出したことが記事になった。

                 

                 先週大会を主催する関係者に暴言を吐いたと認めたものだ。

                 

                 実は、  ― クラブハウスの風呂場にタオルが置かれていないことに

                        怒った選手が、スタッフに「頭が固い、死ね。」と発言

                        したと伝えられた問題だ。―

                 

                 

                  

                       

                 

                 

                 「死ね」は、悪い。

                 

                 これらを含むだろう「若者言葉」が広がり、徐々に年齢層を上っているように見える。

                 この選手に限らず私たちは、無意識のうちにそれらを発してしまっているのではないだろうか。

                 

                 「最も美しい」と言われる日本語についての感覚が劣化してきているように思う。

                 

                 

                 協会の処分が出る前に、本人が謝罪文を出した。

                 そこにタオルが置かれていなかったことを、協会も知らせていなかったのか。その理由も通知しなかったのか。昨年までにもあったこと。

                 

                  ― 選手の使った言葉は悪かったが、速度違反の取り締まりに偶然

                    当たってしまったような気分になっただろう。

                  ― 報じたマスコミへの情報源が、岡本綾子さんだというから、

                    (←ゴルフ場副支配人)一層クレーマー的雰囲気を感じてしまう。

                 

                 

                 プロでも、ルールは守るが、マナーを軽視しているのだなあ。

                 大会を開くゴルフ場も、利益優先で考えているんだね。

                 

                 プロには狭いロッカールームの椅子でストレッチをさせたくないが。

                 

                 ああそう、私は、

                 競技中に物を食べたりへらへら笑ったりする女子プロを可愛いとは思えない。

                 

                 

                 

                 

                Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) | -
                ラジオで聞く「ローカル線無人駅開発」
                0

                   

                   ラジオ「マイあさラジオ」の土曜日朝「インタビュー 明日の人」を聴く。

                   23日は、「無人駅の駅前開発を!」仲島秀豊さん(クラシックレールウェイホテル代表取締役)だった。

                   

                   熊本県と鹿児島県を結ぶJR肥薩線の無人駅「大畑(おこば)駅」の開発に、レストランやホテルを建てて取り組むようになったきっかけを語る仲島さんの答えを文字に起こしてみた。

                   

                   

                        goole から 

                   

                   

                   この駅舎は明治42年築、109歳になるという。

                   

                     私はですね、2008年から兵庫県の篠山市で古民家再生のお手伝いを

                    させていただいていたんですけれど、熊本県人吉市の有志の方々が兵庫

                    の方までお見えになりまして、同じ取り組みを人吉市でもしたいという

                    ことで、お誘いをいただきまして、それで今から3年半前に人吉の方へ

                    来たのがきっかけとなります。

                   

                     人吉市球磨地域にはには500軒以上の古民家がありますよと。その内

                    300軒ほどを見て回りました。そのうち、大畑駅という無人駅をお伺い

                    したんですが、ものすごく手入れがされていたんですね、それに桜の木

                    とかをたくさん植えていらっしゃって、もう無人駅とは思えない本当に

                    箱庭のような美しさに感激を受けたのがきっかけとなります。

                   

                     もちろんこちらの駅舎も魅力的な建物なんですけれども、何よりこの

                    駅と駅の周辺を保全するむ活動に取り組んでいらっしゃる「大畑駅を愛

                    する友の会」の存在というのが決め手になりました。

                   

                   

                        

                   

                   

                     地域の方、JROBの方、町内会の方が集まって「大畑駅を愛する友の会」

                    が結成されていらっしゃいまして、その方々が駅の保全活動に取り組ん

                    でいらっしゃいます。昔は、この周りにJRの方の宿舎があったり、映画

                    館もあったということを伺っております。昔賑わっていたときのことを

                    地域の方すごく強く思い出に残っていらっしゃって今の活動につながっ

                    ていらっしゃるんだと思います。

                     ―仲島さんの活動、地域の人たちの反応などが話されているが 略―

                   

                   

                   人口が減少する地方の再生には、やはりそこに住む人、暮らす人の、そこ

                  のいいところを残そうとする熱意だということが分かる。

                   

                   

                   実は、敬語の使い方がおかしいので採り上げた。「若者言葉」も気になる。

                   原稿を読んでいる訳ではないからか。TVのテロップなら修正するなあ。

                   話し言葉を書き言葉にしたからではないだろう。

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                  Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 20:59 | comments(0) | trackbacks(0) | -
                  太宰の傑作蘇る
                  0

                     

                     本を読まないと言われている高校生が、本を持っている。

                     学校の図書館で借りて読んでいるのだという。

                     

                     

                           『葉桜と魔笛』

                     

                     

                     A5(一般的な文書のA4サイズのほぼ半分で正方形)くらいで、48ページだ。

                     文章は、太宰の書いた原文だ。

                     

                        桜が散って、このように葉桜のころになれば、私は、きっと思い

                       出します。――と、その老夫人は物語る。――いまから三十五年前、

                       父はその頃まだ存命中でございまして、私の一家、と言いましても、

                       母はその七年まえ私が十三のときに、もう他界なされて、あとは父

                       と私と妹と三人きりの家庭でございましたが、私十八、妹十六の

                     

                     挿絵と言っていいのか見開き一杯に、紗久楽さわ(詳細略)が、それを描

                    いている。戦前の昭和(14年著)の人や暮らしの理解を助けている。

                     

                     

                     私が『葉桜と魔笛はざくらとまてき』に出合ったのは、この生徒たちと同じ年頃であることがとても嬉しかった。

                     要らない説明をしていたことだろう。感激には、全9作のシリーズ(乙女の本棚)で出版(立東舎)されていることもだ。

                     どういう並びか分からないが、最初に太宰の『女生徒』がある。

                     

                     

                                                                       

                      芥川の『蜜柑』 梶井基次郎『檸檬』、

                      朔太郎『猫町』 漱石『夢十夜』

                      泉鏡花『外科室』 

                      江戸川乱歩『押し絵と旅する男』 

                      夢野久作『瓶詰地獄』

                     

                     

                     

                     

                     『葉桜と魔笛』の終わりに、これらを集めた最果タヒ(さいはて たい 詳細不詳)という人の「テレポートする言葉」というエッセイが添えられている。

                     

                      言葉を読むあいだ、遠いものと近いもの

                     がぐるぐると回転をしながら目の前を通り                 

                     過ぎていくような感覚に溺れる。(略)下手               

                     に自分も言葉を使うから、自分と全く違う

                     言葉の使い方に圧倒されて戸惑った。何が

                     分かったのか分からないけれど、この人の

                     言葉のリズムから再生されたみたいに心臓

                     の音が聞こえる感覚。あ、これは分かる、

                     生きている人が書いた言葉だ、と納得する

                     感覚があった、と。

                     

                     

                     星の数ほどあるだろう小説、短篇の中から偶然に私が推したいものが選ばれていることが嬉しく、また何度も読み返してしまった。

                     この歳になっても、『きりぎりす』も『女生徒』や『葉桜と魔笛』に負けないと思っている私だ。

                     

                     

                     

                     

                    Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 21:52 | comments(0) | trackbacks(0) | -
                    悠久の望月
                    0

                       

                       23日は、旧暦の神無月の十六日だった。

                       東に大きな満月が昇った。月齢15.5

                       

                       

                           

                       

                       

                       これが、「道長の望月」だったという。

                       

                          平安時代に栄華を極めた貴族藤原氏の中で、最も威勢を

                          誇ったのが(藤原)道長だった。(966~1027)

                       

                       その事を自らに、歌として詠んだ。

                       

                          この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば

                       

                       

                       それが、ちょうど千年前の満月だったという。   

                       そして、今夕昇った満月は、移り変わった時を経てなお地上を照らし続けている。

                       

                          道長自身の日記(御堂関白記)によると、この歌を寛仁2年(1018)

                          10月16日に詠んだと記している。

                       

                       千年後が、2018年の旧暦10月16日、今日11月23日というわけだ。

                       道長の栄華を象徴する望月が照らした私に功あれ。

                       

                       

                       

                       

                      Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 23:44 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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