さくらは、西行の桜か、石部の桜か、ある山桜か・・・。古に倣して桜を眺め 

    自らの過去・現在・未来の生への執着・悔恨・不情理・謝罪・希望・理想を記して      

    この生の証しとする。
ひとひら忌から
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     ちょっと過ぎてしまったが、30日、ひとひら忌だった。

      ー『ひとひらの雪』(渡辺淳一著)からきている。ー

     

     『リラ冷えの街』と『北都物語』を読み返したところだった。マラソンでの北海道行で、もう一度小説に描かれている札幌の街を確かめるための準備としてだった。

     もう一つ、今年はぜひ「ライラック祭り」の頃に訪ねたいと思って、どう表現されていたかを読み直しておこうと思ったからだ。

     

     

     

          

     

     

     

     さらに、近頃気になり続けているのが、『阿寒に果つ』の「時任純子」のモデルだったという「加清純子」なのだ。

     天才画家として高校生で中央の画壇にデビューしている。随筆『私の中の女神たち』に記してあるが、彼女に関する直接の資料は少ない。「渡辺淳一記念館」の資料をもとに歩いてみたいと思ってきたのだ。

     

         いまだに自伝的な『阿寒に果つ』の中での、主人公と関わる

        早熟な女子高生の天才画家が、気になってならない。

     

     

     私にも若い世代と関わる機会があって、自分も若返り、その若い女性たちにも興味が湧いた。

     そして、いつしか彼女たちの中に「時任純子」を探し求めていた。

     

     

      私自らも、作者渡辺の思いに近づこうなどと考えたものだ。

      『解剖学的女性論』から『熟年革命』が参考書になった。

         (自らをプラチナと呼ぶシニアなのに …。)

     

     近年、それが緩やかにスタートして、低空飛行を続けている。この高さでいい。自らのそれに「さくら」を付すとしたら、さくら忌まで飛び続けたい。

     

     

     どうも、今逆境にあるようだ。セクハラ報道やわいせつ事件 …。

     いや、私の心持ちが渡辺淳一的であり、彼の言う「反常識」であるようだ。

     

     

        北海道も初夏に向かっているだろう。

        ライラック(リラ)の標準開花日は、9日だという。

     

     

         札幌観光協会

     

     

       リラの花は盛り上がるように咲きながら、その実淡く冷え

      冷えとしていた。優しさをふりまきながら一点、寄せつけぬ

      ところがあった。(『リラ冷えの街』本文) 

     

     

     ライラック祭りは、大通会場:2018年5月16日・土〜27日・日 川下会場:2018年6月2日・土〜3日・日だ。

     函館マラソンが7月1日・日、北海道マラソンが8月26日・日でまだ間がある。準備には余裕がある。

     

                         『ひとひらの雪』に触れなかったが、いいだろう。

     

     

     

     

    Posted by : 桜の好きなKOMUT | さくら | 20:59 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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