梅雨葵
2018.06.09 Saturday
梅雨入り宣言から3日目、晴れ続き。
南関東では、午前中から熱中症の騒ぎ。
私の北、佐野で34.0℃(1位は熊谷34.6℃)。子どもたちの水遊び。
雲はあるものの強い日差しに、梅雨葵が咲き誇っている。
本名は、タチアオイ(立葵)。
古く薬用として渡来したという。園芸
用に様々な品種改良がなされがよく荒れ
地などに広がっているのが面白い。
この梅雨の時期に咲く。
ピンクの大きい花が、並んで塔のよう
に上り、かすかな風に揺れている。
咲く時期が梅雨の頃で、梅雨入りの時
期に下の方から咲き始め、先端まで花が
届くと梅雨明けだとして梅雨葵と呼ばれ
るようになったとか。Wikipedia
雨が降らないからこそきれいなのだろう。
花葵ハナアオイとも呼ばれ、花言葉は平安・単純な愛・威厳などとある。
「葵」と言えば、『源氏物語』が思い浮かぶ。
くやしくぞ つみをかしける あふひ草
袖のゆるせる かざしならぬに
―若菜下
柏木が女三の宮との逢瀬を悔やむように思い起こしているところへ、
女童の持っている葵を見て詠んだ。
〈 悔しいことに私は罪を犯してしまったことだ。葵草は神(光源
氏)のお許しになった「かざし」でもないのに、それ(女三の宮)を
摘ん(逢瀬を遂げる)でしまって。〉
なすすべなく自ら招いたやるせなさに過ごしようもない思いでいる。
やっぱり、雨は来るらしい。