文部科学省が「2018年度全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト・4月実施)の結果を発表した。
地方紙SOONも、栃木県のデータを伝えた。
文科省が公表した平均正答率(整数値)を基に算出した全国順位は、
毎年調査している小6・中3の国語や算数・数学など8科目で17〜28
位の中位にランクした。3年ぶりに実施した理科は小6が14位、中3
が13位。正答率は全国との差が縮小し、ほぼ全国平均並み(総合24位/
47)となった。
to-do.net より
「ほぼ全国平均並み」と片付けられている。
深刻過ぎるほどに考えることもないが、記事としての表現なのか。
この正答率は公立校のもので、国立・私立校は含まれいない。国立・私立校が多い地域では、実態から離れている可能性があるという受け取り方もある。
また、小中とも地域差の縮小が続いているという見出しも見られる。
全国平均正答数を100とし、上位3県と下位3県の平均を出すと、下位3県の底上げが進んでいるとも言う。
日経など
気になる分析が2つある。まず、相関ランキングを見ると非正規雇用率や離婚件数と負の相関があるとする。(児童生徒の意識調査が同時に行われる。)
非正規労働者や離婚が多いところで正答率が低いことを意味しており
不安定な家庭が多いところで正答率が低いと言えそうだ。小学6年生と
中学3年生の正答率からは、中学生の方が家庭環境の影響を受けやすい
ことが分かる。
もう一つは、「新聞の読む頻度を聞いたところ、小学生で6割、中学生では7割が読んでいなかった。新聞を読む頻度が高いほど、国語、算数・数学、理科の平均正答率は高い割合を示した。」
小6・中3では、新聞をほとんど読んでいないように思われる。高校生・大学生だって読んでないのだから。
「文字を読んで、考える」ことが少なくなっている。だから論理的な思考によらずに、視覚的に答えを導く問いになら、対応できるのだ。
辞典や事典などを使って(スマホで検索だっていい。)文章を読ませようとしているが、なかなか進まない。