米への危惧から
2018.08.11 Saturday
被爆地・長崎の平和祈念式典に参列したグテーレス
国連事務総長が演説で、
名指しは避けながらも、国連加盟国の大半が賛同
した核兵器禁止条約に背を向けて「使える核」の開発
をめざすト米政権に向けた強い抗議のメッセージを
込めた。
米から国連への「圧力」も強まるなか、ニューヨークの国連本部では言いにくいことを、長崎から世界に発信したようにも見える、と伝えられた。毎日
一方的に離脱を表明したイラン核合意に、米は経済制裁を強めて
イラン産原油輸出をゼロにすると公表した。(英・仏・独・中・ロがそれ
に反対する姿勢を強める。6日ウィーンでイラン核合意存続で合意。)
また、トランプ政権がイラン産原油の輸入停止を各国に呼びかけ
たことに対して、イランはホルムズ海峡の閉鎖を警告した。
10日イランがホルムズ海峡北部で対艦ミサイル発射実験
「核」と「米」が巻き起こすトラブルだ。
日本が米に追随していることが問題だ。
私たちに直接関係するのが石油で、
イランのカゼンプール・アルデビリ石油輸出国機構(OPEC)理事は、
トランプ米政権のために原油供給の阻害が起こると原油価格が急騰
する可能性がある、 と示唆している。時事通信
原油価格の高騰は、ガソリンの値上がりに直結する。
国連の危惧をよそに、米の傘の下にいて、米の分まで、冷たい雨を受けることになる。