通信障害の次
2018.12.08 Saturday
6日ソフトバンクの通信サービスに、約4時間半にわたって全国的な通信障害が発生した。
多くの利用者が悲鳴を上げていたようだ。
社会全体に浸透している無線通信網だが、それらが失われたとき、社会がどのようになってしまうのか。
通信手段がなくなったとき、どのような影響があるかは、これまで
想像力に頼るほかなかったが、今回のトラブルで多くの人が「新型都市
災害」とも言える通信網の事故を経験し、そのリスクが改めて認知され
たことだろう。
電子発券のコンサートチケットが・・・、宅配業者が ・・・、LINEやPay
Pay等を用いた決済が ・・・。無線通信網はいまや社会全体に組み込まれ
ているから実際に多くの人が体験して、リスクに対する意識は変化し
たに違いない。
行政機関やサービス、製品を生み出す企業は、高度なネットワーク
社会の実現に向けてリスクを洗い出しつつ、障害時対策を行っては
いるだろうが、必ずしも従来の経験を活かせないケースも出てくると
受け止めただろう。
米が、安全保障の観点からファーウェイなどの「中国製」通信機器を排除
している。
今回のケースは、「通信インフラを支える機器が乗っ取られた場合」 に、
どのようなことが起きる可能性があるのか、図らずも通信セキュリティの
リスクをシミュレーションすることにもなった。