香港の春は
2019.06.10 Monday
香港で大規模なデモ行進があった。9日。
朝日デジ
刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする香港政府の
「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模なもの。
主催した民主派団体は、1997年の香港返還以降、最多の約103万人・
警察発表24万人が参加。
条例案をめぐり中国政府が香港政府への支持を表明してから初の大型
で、中国政府に市民が「ノー」を突きつけた形。
4日の天安門事件から30年の日、現在でも思想統制が続けられ、民主化が進んでいないことを確認したが、さらにその認識を強くしたところだ。
デモ隊は若者だったが、中国本土の民主化を掲げた中高年層も加わり、
民主派内の各団体が足並みを揃え、SNSなどの駆使しでデモが膨らんだという。デモ隊の一部が暴徒化し、警察と立法会の敷地内などで衝突した。
香港の高度な自治を保障する「一国二制度」が揺らぎ、香港が自由で安全な都市でなくなるとの市民の危機感がある。
香港は司法制度が確立しているが、中国本土では司法機関が共産党の指導下に置かれているという不安が共有されているという。
香港の春は遠そうだ。確実に前に進んではいるようだが。