さくらは、西行の桜か、石部の桜か、ある山桜か・・・。古に倣して桜を眺め 

    自らの過去・現在・未来の生への執着・悔恨・不情理・謝罪・希望・理想を記して      

    この生の証しとする。
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新年おめでとう
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     三が日も過ぎて、「おめでとう」は、もう遅いが、
     年賀状に「新年明けましておめでとうございます」が目立ち、
     LINEにも、「あけおめ」などが溢れているので、
     この言葉について考えてみた。


                                                            
      「お−めでとう」は、「めでたし・終」
      →「めでたく・用」のウ音便で、「ござい
      ます」「存じます」が略された形。
       そして、もともとは「愛づ」+「甚いたし」
      の「愛で甚いたし」なのだ。
        

     「愛づ」は、 ほめる、気に入る、愛するという意味の言葉で、美しいもの、素晴らしいもの、可愛いものに深い愛情を寄せる気持ちを表す。
     「甚いたし」は、その状態が甚だしいという意味だ。
      
     祝いの場の挨拶、祝意を表す言葉として使われる「おめでとう」は、言葉の成り立ちや起源からみると、「愛したい」気持ちがこめられた言葉だ。
                                                
                                                       
     「めでたい」は、美しい、素晴らしい、可愛い、喜ば
    しい、見事だ、美味しいなどの広い意味で使われてきた。
     私たちは、自分のこれらの気持ちを率直に表す言葉と
    して、迷うことなく使っている。

      
     〈おまけ〉 語源でみたように、「めでたい(めでたし)」は文語(古典文の
          中の言葉)だ。時間があれば、こういうところから学習を始める
          と、抵抗感が減らせるかもしれない。
           「あやしくうるはしくめでたき物にもと申す。」
            (神秘的で立派で素晴らしいものですね。竹取物語)


     
    Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 23:54 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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