新年おめでとう
2016.01.04 Monday
三が日も過ぎて、「おめでとう」は、もう遅いが、
年賀状に「新年明けましておめでとうございます」が目立ち、
LINEにも、「あけおめ」などが溢れているので、
この言葉について考えてみた。
「お−めでとう」は、「めでたし・終」
→「めでたく・用」のウ音便で、「ござい
ます」「存じます」が略された形。
そして、もともとは「愛めづ」+「甚いたし」
の「愛めで甚いたし」なのだ。
「愛めづ」は、 ほめる、気に入る、愛するという意味の言葉で、美しいもの、素晴らしいもの、可愛いものに深い愛情を寄せる気持ちを表す。
「甚いたし」は、その状態が甚だしいという意味だ。
祝いの場の挨拶、祝意を表す言葉として使われる「おめでとう」は、言葉の成り立ちや起源からみると、「愛したい」気持ちがこめられた言葉だ。
「めでたい」は、美しい、素晴らしい、可愛い、喜ば
しい、見事だ、美味しいなどの広い意味で使われてきた。
私たちは、自分のこれらの気持ちを率直に表す言葉と
して、迷うことなく使っている。
〈おまけ〉 語源でみたように、「めでたい(めでたし)」は文語(古典文の
中の言葉)だ。時間があれば、こういうところから学習を始める
と、抵抗感が減らせるかもしれない。
「あやしくうるはしくめでたき物にもと申す。」
(神秘的で立派で素晴らしいものですね。竹取物語)