9日、Newsweek が言った。
アルコールの摂取が癌のリスクを高める。アルコールを摂取すると、分
解する過程で生成されるアセトアルデヒドがDNAを損傷することは、培養
細胞を使った研究で確認されていた。
今回初めて、パテル教授(英ケンブリッジ大・英MRC分子生物学研究所の
チーム)がマウスを使い、生きている臓器の反応を確認し、納得いく説明が
できるようになった。(科学誌「ネイチャー」)
― 今回初めて、パテル教授のチームがマウスを使い、生きている
臓器の反応を確認、納得いく説明 ―
がんの中には、幹細胞のDNAの損傷が原因でできるものもある。
DNAの損傷はたまたま起こる場合もあるが、アルコールが損傷リスク
を高める可能性がある。
マウスにエタノールを投与したところ、エタノールが造血幹細胞の
DNA二重鎖を切断して、その後細胞内のDNA配列は、元に戻らない状態
に壊されてしまった。
呑めないかあ
人間は通常、アルコールからのダメージに対して自己防衛機能を
備えているが、アルコールを分解する過程で生成されるアセトアル
デヒドに対しても、DNAの損傷は避けられず、4倍に達したと。
それが、日本人はうまく機能しないらしい。
自分だけはと強気にはなれない
英の癌研究所は、アルコールとの関係が特に指摘されている癌として、
口腔癌・咽頭癌・食道癌・乳癌・肝臓癌・大腸癌を挙げている。
そのリスクは、ワインやビール、蒸留酒などアルコールの種類とは無関
係で、飲む量についても「癌に関しては安全な飲酒量などない。」と断言
している。
但し、英には政府が定めた飲酒のガイドラインがあり、ここで規定して
いる量以下であればリスクは低くなる、とか。
1週間で14ユニット以内。
4%程度のビールなら約3.3リットル、
12%程度のワインなら通常のグラス(125ml)で9杯と1/3杯に相当。
びっくり の 少量。
日本なら、厚生労働省の「節度ある適度な飲酒」を
「1日平均純アルコールで20グラム程度」の方が甘い。
これで、勘弁して欲しい。
ただ、これを聞くと、気持ちよく呑めないなあ。