再会のビール
2018.02.22 Thursday
ビールで乾杯だ。
再会を祝している。
軽くグラスを当て、かざして口に持っていったが、飲んではいない。
ノンアルコールだよ。
昼食の料理が運ばれてきて、乾杯の酒はすっかり脇へ追いやられている。
避けておいて大丈夫。
私は酒を飲むから、きれいに片付けよう。
いや、この乾杯には意味があって、残すわけにはいかない。
この再会が、何度かの意思の不通と空白を経ているからだ。
すぐに繋がるはずの便利な携帯電話に頼らずに耐えてきた。
少なくとも私は我慢していた。
形に見えなくても、極小さな春の兆しか、 の一言だった。
「あの時ように ・・・」。
会っても、特別に何をするということもない。
彼女によかれと思い、話し、振る舞ってきた。
自らを面白いと思うのは、その空白出会いだ。
自動販売機の前、「ココア」での乾杯だから。
ここで何度か彼女の様子なども記してきたが、抽象的な表現に
なっていたので、事実か虚構か判断されないこともあったろう。
しかし、これで繋がった。またこれで、ここに残せる。
ここ一年で、二人とも生活環境が大きく
変わって、この後はどうなるかわからない。
私は、若くもないどころかシニアの入り
口にいる。(気持ちは若いつもりだが ・・・。)
いや、歳をとらないように暮らそうと思
が、相当のがんばりが強いられる。