人手不足が深刻化する中、シルバー人材センターに派遣労働の依頼が殺到し、4年間で3倍以上に増えているというニュースを見た。Yahoo!News
これまでは、比較的体の負担が少ない業務が中心だったが、「派遣事業」が解禁され、ここ数年は人手不足に悩む企業や自治体からの依頼が大幅増加だという。(事故も昨年500件余、4年間で6.5倍に増加。)
どうしてこんな話題を出すかというと、現役引退の私に再び「仕事をやってくれないか。」という連絡が入ったからだ。
打合せに行った。
自宅から30km少し手前の県立高校。
連休明けに勤務するはずの教諭が、体調が回復せず
に退職。この2ヶ月あまり「教師と生徒」が顔を合わ
せて、文章の読解から対話や討論の授業が行われてい
ないという。
読書をしない世代だからこそ授業で文学作品に触れたり、友だちの感動や戸惑いを感じたり時間を持ちたいのに …。
私は自らをシルバーではなくプラチナだと言う。だから、何とかしなければならない。いや、若い人たちのために何らかの手助けが出来るだろうか。
シルバー人材センターは、高齢者の生きがい作りや福祉を目的
とした公益法人で、全国およそ1300か所に拠点を持ち、73万人
の高齢者が会員で、平均年齢は72歳だとか。
また高校生と貴重な時間を過ごせることは嬉しい。
彼らの悩みにも答え、進学・就職への力添えを惜しまない。
仲間とゴルフを楽しむ日々であったから、「1億総活躍につながる。」などと言われても納得は出来ない。
内館牧子の『終わった人』の続きが書けそうなの
には笑ってしまう。
この私の状況は、「青天の霹靂」ではないが、
「渡りに舟」でもはない。
ただ、彼らのためにやろう。
マウンド上無安打無失点を目指して、丁寧に投げる時と同じだ。