さくらは西行の桜か、醍醐桜か、ある山桜か・・・。周りに起こる出来事から
自らの過去・現在・未来の生への執着・悔恨・不条理・謝罪・希望・理想を綴り、
自らの生の確認としたい。
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勢いのない夕立
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     遅ればせながら、夕方になってから雨がぱらはらしてきた。

     夕立と呼べるほどの勢いがない。

     雷も一緒ではない。

     

     乾いた地面を濡らしはしたが、萎れていた葉っぱを生き返らせるほどの力があるだろうか。

     

     

          

     

     

     ヤツデは大粒の水滴をためている。

     トレニアは背を低いままに花を付け、地面に顔をつけるかと思われるほどに垂れている。

     

     

     ほんの少しだが、草木も人々も、潤った。

     (これ以上降ったら、豪雨に遭った西日本の人たちに申し訳ない。)

     

     

     ザアザア降りの夕立は、言葉だけにしておこう。

     伊藤整の詩「雨が来る前」がいい。

     

              ざあっとやって来いよ 夏の雨
         地上のすべてのものは用意している。
       
         山の麓から低くかぶさってしまった雲よ。
         夏の緑はうす暗い蔭におおわれ
         物ほしに白いものがかかり
         燕は黒く曇天の下を飛び交い
         人は重い頭をして室にいる。

         降って来いよ 夏の夕立
         その時 始めて人の目はほっと開かれ
         草木も葉を そよがせるのだ

         ざあっとやって来いよ 夏の雨

     

         

     こんな夏の夕暮れは、叶わぬものをきっぱりと諦められていい。

     

     

     

     

    Posted by : 桜の好きなKOMUT | もん・さいじき | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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