さくらは、西行の桜か、石部の桜か、ある山桜か・・・。古に倣して桜を眺め 

    自らの過去・現在・未来の生への執着・悔恨・不情理・謝罪・希望・理想を記して      

    この生の証しとする。
パッションフルーツを食す
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     パッションフルーツをいただいた。
    いろいろな果物が栽培されたり流通したりして身近になっているが、初めて
    食べる機会を得た。ゴルフ仲間からいただいた。
     最近流行の緑のカーテンとして作ったものではなく、盆栽仕立てでたくさ
    ん実ったものをお裾分けして貰ったものらしい。
                    

                                           
     縦長の球形で紫色の果皮に、主張する個性                      を感じた。果物特有の芳香を放っているもの
    を横に二つに切ると、黄色のゼリー状の果肉
    と果汁に、黒い種を埋め込んでいる。

     果皮にしわがあり、切り口の円形はくずれ
    ている。このしわは、収穫後に追熟が進んだ
    もので、酸味が減少して食べ頃だという。

     黒い種ごとスプーンですくって食べる。種はパリパリの歯ごたえがあり、
    噛んで飲み込むが甘酸っぱい果肉と調和していく。

      ヨーグルトにかけて食べてみた。完熟の
     パッションフルーツの甘みが、ヨーグルト
     の酸味を超えたくらいだ。
      さらに、種が柔らない食感にアクセント
     を加えている。
      なかなか面白い果物だ。食べ方、取り合
     わせがいろいろありそうだ。

     美味しいだけで十分だが、いわゆる「身体にいい成分」を含んでいるらし
    い。βカロテンで、体内においてビタミンAに変わり、抗酸化作用によりアン
    チエイジングに役立つという。カリウム、ビタミンB6も ・・・。

     緑のカーテンづくりで栽培を始めたのも見た。輸入もされているらしい。
    また、沖縄や鹿児島などでも栽培されているというから、より身近な果物に
    なるかもしれない。



                    

                   

    Posted by : 桜の好きなKOMUT | もん・さいじき | 22:48 | comments(0) | trackbacks(0) | -
    ε の飛ばない日に
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       10・9・8 ・・・ 5・4・3・2・1・0 ・・・カウントダウンが終わった。
       それでも、新型固体燃料ロケット ” ε ” は飛ばない ・・・。                             

       「日本の宇宙開発の未来を背負った」ロケットは、
      カウントダウンが終わっても飛ばない。宇宙航空研究
      開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所での打
      ち上げが急遽中止されたのだ。

       発射台に載り準備を整えたイプシロンの白い機体は
      カウントダウンがゼロになっても動かないまま。宮原一般見学場では、抽選枠を当てた見学客から、「何が起きたか」という声が
      上がり、残念そうな表情だったという。イプシロンが轟音とともに、晴れ渡った空に飛び立つ姿を想像していただろうから。

        「初めての打ち上げ見学だったので、楽しみにし
       ていたのに残念です。」という母親。一緒に見学に
       来た小学生(12歳)は、「煙が上がらずおかしい
       と思った。機会があれば、また来たい。」と話した
       という。
        この日のために開発したという「イプシロンの里
       弁当」や、ロケットに見立てたペットボトル入り飲
       料水「イプシロンウォーター」を販売する商魂たく
       ましい人たち ・・・。

       「日本の」宇宙開発の未来を背負ったロケットとしながら、製作費や研究
      費・人件費などを削減・抑制しているのではないだろうね。航空工学等に優
      れた研究者を輩出している日本が、NASAやロシアの遙か後方を走ってい
      るのだから。
       〈機体についているロケットの姿勢を調べるセンサーとコンピュータが、
        打ち上げ直前に姿勢のデータを計算し、地上側の管制コンピュータに
        送ったデータに異常があって自動停止した。〉−−数字や機器にやら
        れた。今月上旬の「緊急地震速報誤報」も、これだった。最終的な結
        論が、データを管理している筈の人間の判断によって出されていない。

       

       午後早く、期待はずれの出来事が起こると、夕方からは最悪の事態 ・・・。
        5ゲーム差の巨人戦。予告先発が内海だっていうのに、2番
       に左の今成。1回表無死1塁からバントしないで三振。3四球
       でも無得点。裏に本塁打を打たれれば、もう万事休す!

        こんな日の午前中、私の腰痛は「一応の終結」が宣告され
       た。主治医は、診察とリハビリからの報告で「大丈夫でしょ
       う。痛くなったら手術以外にも方法はありますから何時でも
       来て下さい。」と告げた。
        「腰椎脊柱管狭窄症」は根本的には治っていないが、自覚症状としての
       痛みは、最大時を10とすると2ぐらいになっていて、まぁいいや。



      Posted by : 桜の好きなKOMUT | ひとりごと | 22:08 | comments(0) | trackbacks(0) | -
      プリプリの復興支援
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           “ 復活「プリプリ」ツアー収益など5億円を被災地に寄付 ”

         東日本大震災の復興支援のため、期間限定で昨年1年間再結成した「プリ
        ンセスプリンセス」が、コンサートで得られた収益5億円を、義援金として
        被災地に寄付するという。

          義援金は「看護師を目指す人への通信講座
         を開く」専門学校へも寄付されるそうだ。
         (いっこうに進まぬように見える国や県単位
         の復興支援だけでなく、ピンポイントで必要
         なところに向けているのは素晴らしい。)
          「音楽」に感謝と恩返しを込めた、未来に
         続く支援を考えていくとも話している。


         私は走るとき、音楽を聴くことが多い。私がプリプリの曲に出合ったのも
        ランニングに合う音楽を探していた時だ。そして、KISSやGO AWAY
        BOY 等で快適に走れた。

         走る時の音楽として最初に選んだのは、ユーリズミックスだった。特に、
        アニー・レノックスの歌い方には、ビジュアルなイメージに出合う前から、
        どこか「しっかりしなさい。がんばって!」と、背中を押されるようで、
        ずっと聴き続けている。「Sweet dreams」は、「ロッキーのテー
        マ」のようにも聞こえる。

         日本人では、と探していて、〈 SHOW−YA 〉に出合った。和製ロック
        に身近さも感じる。やはり、女性のロックは男性の応援歌だ。「限界LOV
        ERS」や「水の中の逃亡者」、「私は嵐」がいい。あの疾走感・爽快感は
        " メタル "から来ているのか。

         SLOW−RUNNINGを始めた。                         
         決して楽しくはない。それ以上に、これら
        には今も、辛いと感じさせないところがある。

         ユーリズミックスは80年代に3度来日し、
        コンサートを行っている。SHOW−YAも
        プリプリも80年代に活躍していた。当時は耳
        を傾けなかったが、20年以上を経て、おじさ
        んの中で盛んにリバイバルされている。

         

        Posted by : 桜の好きなKOMUT | らんにんぐ | 07:55 | comments(0) | trackbacks(0) | -
        盛りすぎても
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           八月も残り10日となったが、午前中から30℃を超えている。
           蝉時雨は、ミンミンゼミからツクツクボウシになっている。
           何時でも見られると思っていた夏の花も、いつのまにか盛りを過ぎてしまった。

            
            ミソハギは本来直立しているが、この間の雷
           雨にやられて傾斜し、伏さないようがんばって
           いる。お盆に供えるところもあるのだから、も
           う遅い筈だが、それでも花の色を濃くしている
           ようだ。
            漢字で書くと、「禊萩」とは、おもしろい。


            
            青々としているのは、「夏蕎麦」の畑だ。
            遠くから見ると、これだけの緑の葉を付けて
           いるのは何だろうと思う。紫蘇か、小豆かと。
            確かに蕎麦で、肥えているのだ。「夏蕎麦」
           人気もあり、こんなにたくさんつくっている。
            間もなく白い花を付けるだろう。


            
            真っ赤な鶏頭。
            行く夏を惜しむかのように、鶏頭の赤が周
           りの緑に映えている。
            この地区では、春の油菜や大根のように、
           種を採るために栽培されている。私たちの目
           を楽しませてくれる。


            
            ダリア園の一角で、紫色の大輪が、まだ終
           わらないと言っているようだ。
            よく近くを通るので、何時でも行けると思
           っていたら、いい時を過ごしてしまった。
            まだと思って訪ねたら、この紫の大きいの
           が歓迎してくれた。


            今一番元気そうに見えるのが、休耕田の向
           日葵たち。
            食糧の稲を作らない田んぼは、胃袋を一杯
           にはしないが、心身に安らぎを満たす。
            「お祭り」として、人をたくさん集める場
           を作ってくれている所もあるようだ。
            秋の花に替わるまで、がんばってほしい。





          Posted by : 桜の好きなKOMUT | もん・さいじき | 12:15 | comments(0) | trackbacks(0) | -
          改憲−壊憲
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              公園でキャッチボールをする少年に、テレビ局
               の記者が聞いた。「日本と外国が戦争になって、
               攻撃されたらどうする。」

              汗まみれる少年は答えた。
              「いつまでも我慢は出来ないから、仕返しをし
               ます。」
             予想外の返答だった。暴力による報復はよくないと、日頃から言われているだろうが ・・・。

             老人も聞かれた。                                  「もう二度とあんな生活をしたくないね。そして
            子どもや孫を戦場に送りたくない。」

             ◇これはTBSが、小野寺防衛相が番組で、
            「集団的自衛権の憲法解釈をめぐり、行使を
            容認した場合でも、武力行使を目的とした自衛隊の海外派兵にはつなが
            らない」との認識を示したことに、一般の人々の聞いたものだ。

             夕方の番組で流れた「この老人の言葉は、今までにも聞いたことがあり、
            誰もが願っているものだろう。」一方少年の答えは、少し想像からは外れて
            いた。平和を願ういろいろな行事に子どもたちが参加するようになっている
            が、彼らはあまり自分〈で〉考えていないか。「戦争」を扱う教材なども教
            科書から落ちているようにも聞いている。

             ◇小野寺防衛相は、政府の憲法解釈見直しに向けては、「日本を守るため
            には公海上に出ている米艦船が攻撃されても、今の憲法解釈では個別的自衛
            権で対応するのはかなり難しい。」と指摘し、「日本の代わりに対応してく
            れる米艦船を守るという議論は大切だ。問題提起しないといけない。」と語
            っている。

             ◇◇マスコミがこの問題採り上げるのには、これまでの安倍政権の2つの
            大きな動きが理由となっているだろう。
             一つは、8日の「法制局長官に小松一郎氏の起用」だ。新聞では、産経・
            読売が「集団的自衛権の行使容認への期待」を示し、朝日・毎日・東京が
            「行政権は内閣に属する。法制局には、内閣の補佐機関であるとの自覚と国
            際認識を求めたい。」と長官交代を批判した。

             そして、これより先の首相自身の「封印を解く」9条改正明言がある。
             参院選の遊説先で長崎国際テレビのインタビューに応じ、(12日収録・
            15日放送)
              「われわれは9条を改正し、その(自衛隊)の存在と役割を明記
               していく。これがむしろ正しい姿だろう。」
             

               日本世論調査会が6月に行った調査では、
                 改憲賛成63%が反対32%を大きく上回った。
               9条については、改正賛成40%に対し、
                 反対が55%と上回った。

               最近の世論調査でも改憲への賛成が、反対
                 を上回り続けている。安倍政権の危機感から
                 改憲を「壊憲」と訴える人もいるそうだ。               


            Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) | -
            “舌の根の乾かぬうちに”
            0

               12日8時、米海兵隊は岩国基地に駐機していたMV22オスプレイ10機のうちの9機を、普天間に移動させた。同日早朝に県などに通知した後、延期していた追加配備を再開したのだ。
               

                2012年7月の中国の尖閣列島進出に
               より、オスプレイ配備の正当性が、当時の
               民主党政府にも、沖縄県民を除く日本国民
               の中にも少しずつ高まってしまったかもし
               れない。
                米軍は10月に、12機を普天間に配備
               した。米国内の経済状況や米軍ヘリの老朽
               化の問題、日本の防衛費や民間軍需産(企)業の共存・攻防に関する問題もあるようだ。


               追加配備の12機は7月30日に岩国に陸揚げされ、2機は8月3日に普
              天間に移された。5日に宜野座村の米軍キャンプ・ハンセンで嘉手納基地所
              属の救護ヘリが墜落、米兵1人が死亡している。米軍は、この事故を受けて
              追加配備を延期していた。

               仲井真知事は、即刻沖縄防衛局に事故の再発防止と原因が究明されるまで
              の同型機の飛行中止を求めた。そして翌6日に上京し、「関係各省庁に安全
              の確保と徹底、事故原因の究明」を要求している。

               小野寺防衛相の前向きな発言には期待してきたが、なかなか通じないよう
              だ。テレビ映像の高良副知事の「 ・・・追加配備は重ね重ね残念だ。」の口調
              は弱い。

               一方休暇から戻った安倍首相のコメント「住民の生活を第一に考えてい
              く。これが我々の方針だ。そして同時に、日米の合意を適切に実施していく
              ように米側と緊密に連携していく。」には、あまり希望が感じられない。
                                                                   
                 
               

               県民の民の抗議運動は続く。5日普天間飛                      行場の野嵩ゲート前では午前中から配備反対
              の市民たち約200人の様子がの映像が印象                            的だ。「オスプレイ追加配備をやめ、撤去せ
              よ。」「普天間飛行場を我々に返せ。」とシ
              ュプレヒコールする姿が報じられている。



               米軍は、確かに追加配備を1週間ほど延期し、週明けに再開した。それら
              しいことは言っていたが、日本側の要求した「原因究明・再発防止」など少
              しも聞いていないようだ。


               日本人的に考えると、「一時延期する。」と言った
                〈舌の根も乾かぬうちに〉再開だ。
               英語にも、この言葉はあるようだが ・・・。
               
                His promise never to do it again
               
                was hardly out of his mouth when
               
                he broke it.

               
                                                                                                    



              Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 18:25 | comments(0) | trackbacks(0) | -
              みずき 無念!
              0

                 10日14時のモスクワは、晴れ気温30.4℃、                  湿度も48%というマラソンにとっては過酷なコン
                ディションとなっていた。

                 野口は、スタートから集団の前方左側に位置を取っ
                た。7,8kmまで先頭集団の11人の中で走り、被
                っていた帽子を取る。10kmを先頭と5秒差の8位。

                 20km過ぎまで、先頭とは30秒以上になり、
                10位まで落ちたが、大きなストライドで前を追った。

                 30km手前、やや重い走りとなった。そして止まり、両太ももをぽんぽ
                んと叩く、厳しい表情でふらつきながらも走り始める。しばらく歩いたり走
                ったりを繰り返すが、足が止まってしまう。

                 北京欠場以降の不調を完全に克服したと思っていたのでとても残念な結果
                だ。モスクワに入った時の表情も、出場決定以来の練習が充実していたこと
                を物語っていた ・・・。

                 

                  みんな応援していた。シスメックテクノバーで
                 の観戦会。同社の壮行会の様子を見て、こんなに
                 応援してくれていると、私が嬉し涙を流してしま
                 った。

                 35歳になった野口が、左太ももの故障を、「走った距離は裏切らな
                い」という練習で、「超回復」にもっていくには、大きなストライド走法
                では無理だ。−−ランニング好きの素人が、そんなことを考えた。

                 ラドクリフ、ヌデレバ、E・クリスチャンセン、L・シモンらも、これくら
                い年齢まで走り、優勝もしている。
                 がんばれ、みずき ! また優勝の笑顔が見たい。

                Posted by : 桜の好きなKOMUT | らんにんぐ | 01:54 | comments(0) | trackbacks(0) | -
                誰だってNOだと思っている
                0

                   日本に68回目の終戦記念日が訪れようとしている。その前に、広島と長
                  崎では、「原爆の日」を迎える。
                   この頃になると、テレビや新聞などが、戦時を語り継ぐ人々の様子や戦争
                  の悲惨さを訴える催しや出来事などを報道をする。これらは、私たちに忘れ
                  かけていた記憶を引き戻す。

                   6日の広島「原爆の日」平和記念式典には、日本での最後の親日公務とな
                  ったアメリカのルース駐日大使も参列した。この1年間に亡くなった人や死
                  亡が確認された人を加え、原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に納められた。
                                                             

                   参列者は、「『助けてよ。
                  助けてよ。』と言う声は、
                  いまだに耳に残っています。」
                  と話す。

                   広島市の松井市長の「平和
                  宣言」は、日本政府への核廃
                  絶を訴える国々との連携強化核兵器の威嚇から信頼と対話に基づく安全保
                  障への転換、「黒い雨」に遭った人への支援の充実を訴えた。

                   安倍首相はあいさつで、「私たち日本人は唯一の戦争被爆国民。われわれ
                  には確実に核兵器のない世界を実現していく責務がある。その非道を後の世
                  にまた世界に伝え続ける務めがある。」と述べた。

                   あるニュースは、ハリウッド映画映画監督のオリバー・ストーン氏も参列
                  していたことを告げた。会場の片隅で、式典に参加したという状況だったら
                  しい。(訳あり。ある種の日本人よりも、日本人らしいアメリカ人だ。)

                              
                   
                    氏は米国が広島・長崎に原爆を投下した経緯
                   を検証するドキュメンタリー作品をつくってい
                   る。初めて広島を訪れ、原爆資料館を見学後、
                   「原爆が終戦を早め、それ以上の犠牲者を防い
                   だ。」とする米国内の論調について、「米国が
                   創り上げた神話。全くの嘘だ。」と強調したと
                   いう。
                   −−ベトナム戦争を描いた「プラトーン」など
                   をつくっているだけに、説得力も感じる。

                   これより先4月、「政府は、スイス・ジュネーブでの核不拡散条約(NP
                  T)再検討会議の準備委員会で、核兵器の非人道性を訴える共同声明に賛同
                  しなかった。」ことを指摘し、このまま米の核傘下にあるか、「被爆国とし
                  ての原点に返る」ことが求められている。

                   3日オスプレイ2機が普天間に追加配備。
                   5日米海兵隊のヘリコプターが墜落。
                   9日長崎原爆の日

                  Posted by : 桜の好きなKOMUT | ひとりごと | 19:24 | comments(0) | trackbacks(0) | -
                  麻生失言・撤回の真相は
                  0

                     要職にある国会議員等が失言・撤回を繰り返している。

                      麻生副総理が7月29日、民間シンクタンク「国家
                     基本問題研究所」主催の討論会に出席し、その中で憲
                     法改正について、「ナチスに学べ」などと発言したと
                     された。マスコミが取り上げ、「全体の文脈を通して
                     読めば、それほど問題発言ではない」というしてきも
                     出始めたが、8月1日に発言は撤回された。以後も国
                     内、海外メディアなどからも非難が殺到しているとい
                     う。

                     発言の要旨は、「憲法改正は騒々しい中で決めてほしくない。ワイマール
                    憲法という当時の欧州で最も進んだ憲法の下で出てきた。憲法がよくてもそ
                    ういうことはありうる。(略)ワイマール憲法はいつの間にかナチス憲法に変
                    わっていた。誰も気付かない間に変わった。あの手口を学んだらどうか。」
                    (朝日デジタル版などは全文を挙げている。)


                     第一の問題は、「国際感覚の欠如」と言える。                      
                     ヒトラーは就任後、憲法に拘束されることなくナチス
                    政権に立法権を与える「全権委任法」を成立させ、独裁
                    体制を築いた。
                     この独裁体制が、ドイツの国内的にはユダヤ人虐殺の
                    ホロコーストにつながり、国際的には第二次世界大戦に
                    つなかっていく。−−その「手法」に学べというのは、
                    国際感覚を欠いた発言で、副総理の発言と認識すれば、
                    海外からも厳しい批判も大きく、信用も墜ちるだろう。

                     第二の問題は、「憲法改正論議における発言」と思われることだ。
                     「騒々しい中で決めてほしくない。」とは、「自民党が現行憲法を全面的
                    に書き換える「改憲草案」を基に、「誰も気付かないうちに」改正してしま
                    え、という意味なのか。

                     この失言は撤回すれば、済む問題か。内容が憲法改正や国際感覚に関する
                    こととあっては、反響が大きすぎる。安倍首相は「辞任」の必要はないと言
                    ったが、任命責任が取り上げられる前に、われわれの現在から消去しようと
                    いうのか。それほどの話題がすぐ生まれるだろうか。

                    Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 07:40 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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