「生かさぬように殺さぬように」
2013.11.30 Saturday
25日 自民党が、農林水産省の提示した米の生産調整(減反)廃止に伴
う補助金の見直し案を了承し、
26日 政府が「農林水産業・地域の活力創世本部」を開いて、米政策の
改革を正式決定した。
** TPP交渉をにらんだ農業強化?のために、「主食用米を
重視してきた政策を転換して、農家の大規模化を促す」とし
ている。 米が聖域が外れる準備か ・・・。 **
2014年度から減反補助金を7,500円に半減し、18年度に廃止して
創設する新しい交付金「日本型直接支払い」を改革の柱にする。
年間 480〜3,000円/10a
飼料用米の転作に 55,000〜105,000円
これが、見直し前後の農家の収入に
ついての農水省の試算だ。
補助金 現 836,000円
→後 1,326,000円
収 入 現 8,881,000円
→後10,011,000円
## 13%増 ##
※ 平均的な農業集落の耕地面
積を34haとしているが、現
実とズレていないか。
□現在の収入:万円□見直し後
朝早くから夜まで働きながら、価格低下や農業機械・農薬・肥料に喰われ
手元にはそれ程残らないと聞く。
あの手この手で、百姓を働かせ、食べるだけの米が確保できれば、後は、
少し飴をばらまいて、これらの政策を決める側からあまり離れぬようにして
いる。まさに、生かさぬように殺さぬように、だ。
那須を背に広がる大田原市の水田地帯、大豆等への転作は既に始まって
いるが、収穫をしていないところも目立つ。
政府は、声高に工夫と努力を求めているが、農家はそれ以前に、あらん
限りの力を尽くしている。
減反した水田に、大豆や小麦、ソバなどを作って、大きな収穫を上げて
いる。品質も良く、純国産品の製造原料となっている。
また、稲作だけに頼らず、野菜や果樹等を組み合わせた農業を続けてい
る。水田の間に見える大型のハウスでは、花卉類・トマト・イチゴ・ニラ
アスパラガスなどが生産されている。
農家は様々な工夫や努力を続けている。高齢化の問題を孕んでいるだけ
に、一層のそれを望むのは、酷というものだ。
来年の米作りは、始まっている。
省庁の政策案を鵜呑みにして、農家を「生かさぬように殺さぬように」と
する議員を選ぶ農家が理解できない。
「土地」からは逃げられないが、今までのしがらみを切り離せないか。
う補助金の見直し案を了承し、
26日 政府が「農林水産業・地域の活力創世本部」を開いて、米政策の
改革を正式決定した。
** TPP交渉をにらんだ農業強化?のために、「主食用米を
重視してきた政策を転換して、農家の大規模化を促す」とし
ている。 米が聖域が外れる準備か ・・・。 **
2014年度から減反補助金を7,500円に半減し、18年度に廃止して
創設する新しい交付金「日本型直接支払い」を改革の柱にする。
年間 480〜3,000円/10a
飼料用米の転作に 55,000〜105,000円
これが、見直し前後の農家の収入に
ついての農水省の試算だ。
補助金 現 836,000円
→後 1,326,000円
収 入 現 8,881,000円
→後10,011,000円
## 13%増 ##
※ 平均的な農業集落の耕地面
積を34haとしているが、現
実とズレていないか。
□現在の収入:万円□見直し後
朝早くから夜まで働きながら、価格低下や農業機械・農薬・肥料に喰われ
手元にはそれ程残らないと聞く。
あの手この手で、百姓を働かせ、食べるだけの米が確保できれば、後は、
少し飴をばらまいて、これらの政策を決める側からあまり離れぬようにして
いる。まさに、生かさぬように殺さぬように、だ。
那須を背に広がる大田原市の水田地帯、大豆等への転作は既に始まって
いるが、収穫をしていないところも目立つ。
政府は、声高に工夫と努力を求めているが、農家はそれ以前に、あらん
限りの力を尽くしている。
減反した水田に、大豆や小麦、ソバなどを作って、大きな収穫を上げて
いる。品質も良く、純国産品の製造原料となっている。
また、稲作だけに頼らず、野菜や果樹等を組み合わせた農業を続けてい
る。水田の間に見える大型のハウスでは、花卉類・トマト・イチゴ・ニラ
アスパラガスなどが生産されている。
農家は様々な工夫や努力を続けている。高齢化の問題を孕んでいるだけ
に、一層のそれを望むのは、酷というものだ。
来年の米作りは、始まっている。
省庁の政策案を鵜呑みにして、農家を「生かさぬように殺さぬように」と
する議員を選ぶ農家が理解できない。
「土地」からは逃げられないが、今までのしがらみを切り離せないか。