年も押し詰まってきて、3件の気になることがある。
正月休みが明けたとき、どうなっていくかが注目される。
まず、27日沖縄県の仲井真知事が、米軍普天間飛行場の辺野古移設のために、埋め立て承認を正式に表明した。25日の安倍首相との会談の結果だった。
政府の埋め立て申請について、「基準に適合していると判断し、承認することとした。」と表明した。政府の沖縄振興策に関しては、「安倍内閣の沖縄に対する思いが、かつての、どの内閣にも増して強いと感じた。」と述べている。
同時に那覇市の沖縄県庁前には、知事の埋め立て承認に抗議する市民ら約2000人が終結した。(主催者発表:毎日)庁舎を取り囲み、プラカードを掲げながらシュブレヒコールを上げ、県庁1階ロビーになだれ込み、座り込みを続けたという。
市民の「」不承認と言ってくれるかもしれないと一瞬でも信じた自分が馬鹿だった。お金で解決しようとする政府に怒りを感じる。へらへらする知事もみっともない。子供の将来のためにも、基地が少しでも減ってほしい。」が印象的だ。〈1月19日に名護市長選 11月沖縄県知事選〉
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次に、安倍首相の「靖国参拝による海外の反応、外交に及ぼす影響」だ。
首相は既に、ゴルフと読書と休暇に入った。
30日米国務省は、参拝直後の「失望する」と表現した米政府の対応について、「日中韓の緊張状態を悪化させる。」として問題視し、改めて失望していると述べた。「日米関係に変化はないが、周辺国に対し、歴史問題などを含む敏感な問題に対応できる建設的な方法を見いだし、関係を改善させるために努力を続けることを求める。」とした。
中国も同じく「」30日、「安倍首相は就任以来日中関係について計算を誤り、何度も間違いを繰り返してきた。特に靖国参拝もそうだ。無論、中国国民はこのような日本の指導者を歓迎しない。中国の指導者は、(安倍首相に)会うことはない。」と言明している。
韓国の朴槿恵大統領は側近との会議で、「新年は、過去の傷をえぐることで2国間の信頼関係を台無しにし、国民感情を害するような行為がないことを願う。」と述べたと伝えられている。
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3つめは、マルハニチロの「農薬混入」問題だ。世間は正月休みだが、これは休みというわけにはいかないだろう。
29日即刻、会見で謝罪し、回収・立ち入り検査を確約した。
30日の最新の記者会見では、農薬の毒性についての認識に対する誤りを訂正した。そして、農薬の混入理由について、「外部の人物による可能性もあるのか。」という記者からの質問に、「その可能性も含めて詳しく調べたい。」と答えたという。
ただ、工場では通常、今回検出されたマラチオンの混入は考えられないとして、県に報告し県警に相談している。
日本生活協同組合連合会は、該当する商品をプライベートブランド商品として販売している。また、工場(アクリフーズ)はイオンや西友のプライベートブランド商品も製造している。−−かつての問題同様に、安価な材料を求めた中国産野菜の使用ではないだろうか。
休み明けに、どのように進展するか。静かに進行中なのだが ・・・。