さくらは、西行の桜か、石部の桜か、ある山桜か・・・。古に倣して桜を眺め 

    自らの過去・現在・未来の生への執着・悔恨・不情理・謝罪・希望・理想を記して      

    この生の証しとする。
サザエさん症候群
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       「サザエさん」が終わって、午後7時の2分前、今年初めての蜩が鳴き始めた。夜は急ぎ足でやって来て、それも消えた。
     
     〈 サザエさん症候群 〉という言葉があるらしい。
       日曜日の夕方から深夜、テレビの「サザエさんを見た後、「翌日から
      また通学・仕事をしなければならない」という現実と直面して憂鬱にな
      り、体調不良や倦怠感を訴える症状の俗称。

     「サザエさん」は、私にはそれとは逆に働いてくれるようだ。それまでの忙しさを忘れさせてくれたり、間近に起こった“事件”も少しずつ納得する流れに導いてくれたりもする。
     中くらいの出来の「カツオ」の存在を頼もしく思いながら、日曜の夕方は何があっても6時30分までには帰宅するようにしている。

     今日のゴルフは、散々だった。鷹彦の倶楽部選手権1回戦、雨の中でスタート。No4までに2バーディを奪ってリードしたが、最終的には5−4の大差での惨敗。やはり出入りの激しいゴルフでは勝てない。ボギーを出さない安定感があってこそ勝負になる。

         
    晴れ上がって 空しいNo18               unlucky・・・
     
     すでに全身に筋肉痛が出ている。濡れた芝を歩くのはかなり疲れるが、これはスウィングに力が入りすぎていた証拠だ。プレイ中は、動かすと返って筋肉が固くなってしまう「老化」との戦いだと思ったが、実は「力んでいた」のだろう。
     じっと手を見る。以前は、こんなきれいな、柔らかい手のひらをしてはいなかった。

     
      「サザエさん」のオープニングに、
     訪問地紹介がある。<4-6月秋田県
     前編>その中に田沢湖がある。乙女
     の像の前で記念写真を撮るサザエさ
     んを見て、そこを走ったことを思い
     出した。


      秋の雨の時期だった。そして時々晴れ上がって、強い日差しにも晒された。石畳の市街地や水浸しの湖岸、長いトンネルみたいな林の中を走らされた。それまで走った中で、最も長く感じた42.195だったと、今思い起こす。

     今日の「サザエさん」は、一つのゴールが見える、そんなところを走っていると考えて進むことにする、と思わせた。
     

     
    Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 19:26 | comments(0) | trackbacks(0) | -
    にぎわいのかげで
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       その弁当を食べて、計時をするレースにおいて、私が見ている田島が県予選で3位に入った。関東大会への切符は手にしたものの、記録は25秒12で、インターハイまでは遠い道のりらしい。

           月曜日の朝プールで、技術的な指導が出来
            ない私が、大会までの1ヵ月に、40,000 m
            泳ぐ目標を持たせた。


       日曜日はワールドカップ日本代表の初戦。盛り上がりはもの凄い。マスコミの報道は勿論、レストランから学校給食のメニューにまでに登場。
       
       この日最終日の女子プロゴルフは、六甲国際でのサン
      トリーレディス。 応援する不動は、-2,-1,+1の14Tで
      スタート。'13,'14といい成績を残せずに来ているだけに
      優勝争いを期待した。
       いつもイーブンくらいで始まっていたが、今回は-2だ
      っただけに、それは大きかった。これで3日目まで行き、
      この日の-4なら、それが実現した。
       今週末は、袖ヶ浦CCでのニチレイL.、優勝を祈る。


       とうの本人はどうかというと、鷹彦スリーCCのクラブ選手権の予選第二日だった。先週の一日目で89も打ってしまっているので、70台で回らなければ決勝には残れないと考えていた。
       腰痛向けの軽いクラブに替えていたが、やっぱり1Wが安定せず苦しんだ。それでもフェアウェイを歩くことが多く、outを+3にまとめた。前々回までのようには、パターが入らなかった。
       INのNo11で、バンカーからミスしてD.B.が痛かった。とりかえせず、ボギーを打たないようにと方針変換。

       No15までで予定オーバーパーを消化。後は我慢。−−そこで、ヤマボウシががんばれと声をかけてたようだった。 
       
         花や木を見ているほどの余裕があったわけではないが、あまりにきれいなので、ついうっかり見とれてしまったのだ。枝が適当に剪定されていて、南向きでよく日を受けているから、木一杯に花を付けている。
       
       No18で、フェアウェイセンター165ydsからボギー。INを+6でホールアウト。このボギーで14位タイの16位となって、翌々週のマッチプレー1回戦が、1位メダリストへの挑戦となってしまった。

       以前はマッチプレーが苦手だったが、ここ2,3年、そうでもなくなっている。あと10日間あるから、なんとか調整していいショットを取り戻して勝ちたい。

       
      Posted by : 桜の好きなKOMUT | もん・さいじき | 06:05 | comments(0) | trackbacks(0) | -
      続・二兎を追う者は・・・
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               配給の弁当を食べながら窓越し
         に夏の雲を眺めながめている。空調
         の効いた部屋だが、空腹を満たすた
         めに黙って箸を動かす群れの中で、
         疲労だけが募っていく。

         


         自宅から85km南にある県立プール館で、インターハイを目指す選手たちを見守る。先々週に続いて2日続きの2度目だ。大した活動量ではないが、けっこう疲れる。ロンドン五輪の銅メダリスト萩野公介を生んだ大会とプールで盛り上がっている。

         先週まで2週間、ゆっくりと休まずに仕事を
        した結果、白眼に充血が出てしまった。まあ、
        外側半分で、片眼をつぶっても視界が狭まらな
        いから大丈夫だろうと判断した。今までにも、
        転勤などで生活環境が変わった時に出たから、
        今回もそう思ったのだ。

         その辺りのストレスだろうと思う。「ストレス社会」と言うくらいだから、弱すぎるのか。

            

         自らの腰痛も、ストレスから来るものだと思っていた。それが改善しつつあるのは、それを減らしたつもりだったが、また増やしてしまったかと思う。

         職場の机の上には、1年の凸凹5人組から贈られたディズニーランド土産のグーフィーが見守っているというのに・・・。

          土・日で、ミネザクラを逃した。日曜日
         に、89も打ってしまった。
          その前の週の土・日と、今週の金・土が
         同じペースで進んだ。
          1週間でやっと、充血が小さくなった。



         日曜日も同様か。阪神は、能見が3試合連続2けた奪三振を記録しながら3失点の負け投手だった。サントリーレディスの不動も、スコアを1つ落として、首位との差を広げてしまった。

         
        Posted by : 桜の好きなKOMUT | もん・さいじき | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) | -
        二兎を追う者は一兎をも得ず
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           密かに私の「追っかけ」は続いていた。
           桜である。
           沖縄の緋寒桜、鎌倉の河津桜、栃木の染井吉野、山桜などを見てきた。東北の江戸彼岸を見逃し、北海道のエゾヤマザクラを見る機会を逸していた。

            そして今年の桜の〆は、那須のミネザクラと決めて
           いた。下野新聞が、その満開を報じるのを一日も遅れ
           るよう願っていたが、2日・月曜日に写真が掲載され
           てしまった。


            仕事がある身にとっては、7日・土か、8日・日し
           かない。天候に恵まれる事のみを願った。
           7日、12時に仕事を終えた私は、那須一軒茶屋まで
           急いだが既に雨と霧の中。昨年まで沼っ原から歩いた
           が、今年はロープウェイを使おうと考えていた。それ
           でも、「山ー素人」の私にとっては、この時間に1,80
           0mまで登るのは、命とミネザクラを秤に掛けることだ
                                    と諦めた。


           翌8日、予報は「終日弱い雨」だが、5時現在ほとんど止んでいる。
           今日は、鷹彦スリーの倶楽部選手権予選の第一日だ。ホールアウト後、那須に向かえば美人に会えるかもしれないと、クラブとともにカメラやトレッキングシューズなどを積み込んだ。

           そのゴルフが散々だった。予想や期待をはるかに裏切るものだった。

                出だしのNo.10のpar5でカラーから4パットでダブ
           ルホギ−とすると、INを47ストロークも打った。
            OUTは幾分盛り返しながらも42。19位タイだから
           15日の第二日で何とか16人には入りたい。
            一匹目の兎には、まんまと逃げられた。
           

            No9.で1ピンのバーディーパットが左を抜けてホールアウトして、クラブハウスを出るのが、14時30分。那須大丸のロープウェイに着いたのが15時35分。広谷地から雨で、殺生石辺りからはガスの中、それより前らか山は霧に見えなかった。

           もう諦めていたがロープウェイは動いていた。昨年、一昨年と沼原から歩いていたが、今年はロープウェイで山頂駅まで、そこから日の出平までを歩こうとしていたが、それも阻まれた。

             ロープウェイ山頂駅から日の出平までは1.8km約45
            分だが、このガスの中を歩くのを迷っていた。すぐに
            ロープウェイは山頂駅に向かうが、その15分後に最終
            で折り返すと係の人が告げた。
             私が帰路は峰の茶屋を廻って歩くと言うと、この時
           刻、この天候では勧められないと話した。
            さらに、(私が言わなくても)ミネザクラを見に行きたいことを察して、すでに散っていることを2週間ぐらい前からの様子ともに説明してくれた。(山頂駅のホームページで知らせていたらしい。) 
           二匹目の兎も逃した。また1年待つことになる。

                   
          山頂駅HPのミネザクラ              北温泉入り口のmyTT

           
          Posted by : 桜の好きなKOMUT | さくら | 19:17 | comments(0) | trackbacks(0) | -
          「追っかけ」れば
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                           夏の青い黄昏に 僕は小道を歩いて行こう
                           草を踏んで 麦の穂に刺されながら  
                 足で味わう道の感触 夢見るようだ
                    そよ風を額に受け止め 歩いて行こう

               一言も発せず 何事も思わず
               無限の愛が沸き起こるのを感じとろう
               遠くへ 更に遠くへ ジプシーのように
               まるで女が一緒みたいに 心弾ませ歩いて行こう
                      

             仕事の準備に、西江雅之の「追っかけの精神」という文章を読んだ。いわゆる「追っかけ」を勧める趣旨の文章だ。
             その中で、〈作品と作家本人の人柄とは別の者だと考えていた。〉という文がある。そして、-- 作家の私生活が身近な人にとっては、度を超した迷惑男 --と書き、ドストエフスキーとランボーを名指しする。

             この詩の作者はランボー。放浪生活の中で、狂気と錯乱に満ちた透徹した感受性を表現したと言われている。頷く人も、打ち消す人もあるだろう。

             ドストエフスキーは、どうだろう。『罪と罰』 『カラマーゾフの兄弟』 『白痴』 『悪霊』 『未成年』 五大長編小説といわれる作品は、〈一般には、正当化された殺人、貧困にあえぐ民衆、有神論と無神論の対立などの普遍的かつ哲学的なテーマを扱い、現実と理想との乖離や論理の矛盾・崩壊などを描いた。〉(当時広まった社会主義思想への批判)思想小説と分類された。      
                                           

                                                                                          


              『罪と罰』は長すぎて、続かなかった。頭脳明晰である貧しい大学生ラスコーリニコフの「一つの微細な罪悪は、百の善行に償われる。」という独自の理論による殺人と、人間回復への強烈な願望は面白い。

              『白夜』の方が好きだ。「−ロマンチストな男と巣アリストの女。そんな恋の結末は、古今東西を問わず、こうなるうんめいなのでしょうか。−」



             今回少し追っかけてみて、意外なことに出合った。
             1968−9年に、「連続射殺魔」事件を起こした永山則夫が、獄中でこの『罪と罰』を読んでいたということだ。これに影響を受けたかどうかは不明だが、小説を書き、『木橋』で(東京拘置所で1997年に死刑執行。)2004年第19回「新日本文学賞」を受賞している。(佐木隆三など選考委員が絶賛している。)

             永山則夫は、東京拘置所で1997年に死刑執行されている。その日のことを〈辺見庸〉(私が密かに書き方や言葉遣いで師と仰ぐ作家、元共同通信社記者。)は、「骨の鳴く音」と題して書いている。(『眼の探索』)
                −この塀の内側の、丑寅の方位にあるといわれる刑場の、                          
                 1m 四方の鉄の踏み板が、いきなりバーンと二つ
                          に割れた音。刹那、ほぼ三十年前に良民四人を殺
                          めたことのある男、永山則夫が地下に落下し、つ
                          ないだ麻縄がぴんと張りつめて首を食み、こなご
                          なに頸骨を砕いた音。その時せめて蝉は一瞬鳴き
                          やんだか、・・・−

             辺見庸は、永山が拘留中に何度に面会に行っている。その時の様子も書いていたように記憶していたが、見つからなかった。

             もう少し、追っかけてみようと思う。
             
             
            Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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