サザエさん症候群
2014.06.29 Sunday
「サザエさん」が終わって、午後7時の2分前、今年初めての蜩が鳴き始めた。夜は急ぎ足でやって来て、それも消えた。
〈 サザエさん症候群 〉という言葉があるらしい。
日曜日の夕方から深夜、テレビの「サザエさんを見た後、「翌日から
また通学・仕事をしなければならない」という現実と直面して憂鬱にな
り、体調不良や倦怠感を訴える症状の俗称。
「サザエさん」は、私にはそれとは逆に働いてくれるようだ。それまでの忙しさを忘れさせてくれたり、間近に起こった“事件”も少しずつ納得する流れに導いてくれたりもする。
中くらいの出来の「カツオ」の存在を頼もしく思いながら、日曜の夕方は何があっても6時30分までには帰宅するようにしている。
今日のゴルフは、散々だった。鷹彦の倶楽部選手権1回戦、雨の中でスタート。No4までに2バーディを奪ってリードしたが、最終的には5−4の大差での惨敗。やはり出入りの激しいゴルフでは勝てない。ボギーを出さない安定感があってこそ勝負になる。
晴れ上がって 空しいNo18 unlucky・・・
すでに全身に筋肉痛が出ている。濡れた芝を歩くのはかなり疲れるが、これはスウィングに力が入りすぎていた証拠だ。プレイ中は、動かすと返って筋肉が固くなってしまう「老化」との戦いだと思ったが、実は「力んでいた」のだろう。
じっと手を見る。以前は、こんなきれいな、柔らかい手のひらをしてはいなかった。
「サザエさん」のオープニングに、
訪問地紹介がある。<4-6月秋田県
前編>その中に田沢湖がある。乙女
の像の前で記念写真を撮るサザエさ
んを見て、そこを走ったことを思い
出した。
秋の雨の時期だった。そして時々晴れ上がって、強い日差しにも晒された。石畳の市街地や水浸しの湖岸、長いトンネルみたいな林の中を走らされた。それまで走った中で、最も長く感じた42.195だったと、今思い起こす。
今日の「サザエさん」は、一つのゴールが見える、そんなところを走っていると考えて進むことにする、と思わせた。