さくらは、西行の桜か、石部の桜か、ある山桜か・・・。古に倣して桜を眺め 

    自らの過去・現在・未来の生への執着・悔恨・不情理・謝罪・希望・理想を記して      

    この生の証しとする。
一人ということ
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     若い人が、私の近くにいる人に聞いているようだ。                                                「クリぼっち」と。ー 返しは「彼女の仕事次第」。

     何か、言葉を短くしているようだが、思いつかない・・・。
     いつの時代も、若者は自分たちだけに通じる隠語のようなものを駆使して生活している。それだ。それだ・・・。  

     よくよく考え思い起こすと、今月上旬に何とかのアンケートで、「クリスマスに、恋人と過ごす予定があるか」というような質問の結果を説明するときに使っていたかもしれない。
     「クリスマスをひとりぼっち」で過ごす割合が60%位だ・・・とか言っていた。解説者も若者によって短縮形を使ったな。

     この若者は、獲得した言葉を使いたいだけだったのか。
     私は最初に彼の言葉を聞いたとき、「一人が嫌なんだけど・・・」と聞いたような気がしたが、それは違ったようだ。

                                                      
      まだ認知されてはいないようだが、いわゆる「若者言葉」
     なのだろう。爺さんには分からない。
      〈つらたん〉〈ベッケンバウアー〉〈ずっ友〉〈カミッテ
      ル〉〈しょんどい〉〈Bダッシュ〉〈てへぺろ〉・・・
       分からない私は化石とされそうだ。 

     若者が「一人」を避けているように感じていた。だから、とりあえず相棒や相手を見付ける。群がる。
     ずっと「孤独」というもの知らずに暮らしていくのだろう。それがいい。

     それが、どんなものなのかを、考える時間を持つことだけは、勧めよう。

     
    http://youtu.be/Ut9P0MCowug?t=3m14s


     
    Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0) | -
    晩秋のうすむらさき
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       私の、この高貴な薄紫を垣間見る行為は罪だろうか。

       垣根越しに見る皇帝ダリアのことだ。
       この花に見せられた人が丹精したものを、通りすがりに「きれいだ。」と感嘆を漏らしたり、風景から切り取ったりして楽しんでいる。どうか、「花盗人」として、勘弁して貰いたい。

       そのために、この時期、ああ明日は初霜が来てしまうのか、もう少し待ってくれ、などと思いながら暮らす。
       今年の結果が、これだ。仕事に向かう道からは遠いので、会いに来るのが遅れてしまった。

       

       本当はもっと美人なんだよと言い訳をする。
       この地方にあっては、霜が来る前に咲かないと木一杯の花は見られないようだ。その短い時の楽しみのために手入れをしている人の気持ちを思う。

        14日、水戸で初霜、初氷を観測してい
       る。平年より8日、昨年より遅い。常陸
       大子で、−1.1℃。
        翌15日に、宇都宮でも初霜・初氷。那須
       烏山で、−1.0℃。
        16日朝、男体山が初冠雪。



       仕事が昼で終わった私のどこかに、まだあの「優姿」を諦めていないところがあった。
       かねてから「咲いたら」と思っていたところがあり、栽培している人にも見せてくれるよう頼んでおいた。

       はたして、冷たい空気の中で、優しくもしゃきっとした姿・顔を見せてくれた。

         

       あった。会えた。「淡いピンク」という人もいるが、薄紫ではないか・・・。
       この薄紫は八重咲きだった。茎は地面近くで5cmを超している。背丈も5mはありそうだ。

       メキシコ原産ながら日本でも栽培されるように改良されているだろうが、やはり寒さに弱いらしい。3℃になったら家の中に入れるという方法を聞いたが、晩秋の青空にきりっと立った姿がいい。

       この辺り栃木県の南東部ではこの頃、那珂川を辿って「川霧」が広がる。日が少し昇って霧が晴れると、ゆずが色付いている。

       


       もう満足していたが、なぜかさらに南下して、県境を越えてしまった。
       偶然に出くわした皇帝ダリア。霜にあたってはいないようだ。庭の続きの畑の隅に植えられたからか勢いがあって電線にも届きそう。大きな花を一杯付けて首が重たそう。どこか、得をした気分になった。

            
       







       
      Posted by : 桜の好きなKOMUT | もん・さいじき | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0) | -
      漢字が書けない
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          カレンダーのページが2枚になって、受験シーズンが加速されようとしている。大学入試も、「推薦」で最盛期を迎えようとしている。

          今月初め、高一生対象の模擬試験(進研:ベネッセ)が行われた。私の近くで約200人が取り組んだ。
          国語の現代文の問題は評論文で、全文で2500字弱であった。読むだけでも大変だっただろう。
         
          漢字の書き取りが3問出た。   
             甚大な被害  /  扶養控除  /  活動を「成績」に還元
          答案用紙をざっと見ただけだが、この正答率が2割を切るのではないかと思わせるほど、空欄だった誤字だったりしていた。

         
           甚大・扶養・還元の「甚」・「扶」・「還」は、常用
          漢字2136字(2011.11.30改訂)から、小学校で
          学習する学習漢字(1006字)を引いた1130字に
          含まれる。これらは、中学校で「読み」を中心
          に学習することになっている。
           

         これらは後者の漢字だが・・・ 文中での意味が分からなかったか。台風や豪雨のニュースで見なかったかな、消費税が8%に上がったときの話題の横で出くわさなかったかな、科学系の授業でも出てくるはずだが。

         常用漢字は数字だけを見ると大変だが、「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など一般社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字の使用の目安」として、是非身に付けてほしい。しかも、これらの漢字は、授業で使う教科書に繰り返し何度も出てくる訳ではないから、使えるようにしておくのも大変なんだが。

         今学校で学んでいる世代を責めているのではない。私も同様だから。
         では、どうしたらよいか。−−−機械的な漢字の書き取りよりも、「読書」に依ったらどうだろうか。漢字の読み書きは、読書量に相関しているような気がしている。     

         県が5年ごとにつくる「子どもの読書推進計画」が、
        小中校生の読書量の評価に窮している。                      
                                                        
           下野紙は、<読書しない児童生徒の割合は学齢が
        上がるほど増える。なんとも納得しがたい事実だが
        特に高校生の「不読」ぶりには驚かされる。青春時代
        の最も多感な時期を無駄にしているとしか思えない。
        活字離れにも拍車がかかる。>と論説している。
        ('14.7.17)

         読書量については、確かなデータがある。平成26年度国語に関する世論調査「読書についての最初の質問」の結果だ。

         

         とにかく、文字を読まないことには始まらない。
            
         もう一つ気になっているのが辞書だ。今便利になっていて、国語から英語などまでコンパクトな機器に組み込まれていて、ぶ厚い紙のものなど、私が持ち歩くもの以外にお目にかかる機会が少ない。
         それでも、引かない。調べない。

         紙の消費量も減少しているらしい。企業などのペーパーレスが進んでいるからかもしれない。すでに、「紙の消費量は、文化のバロメーター」ではないのだろう。



         いや、「ひらがな」でも、いいんだ。日本語なら・・・。


           

        Posted by : 桜の好きなKOMUT | ことば | 06:30 | comments(0) | trackbacks(0) | -
        飯坂を走ってきた
        0
           
           4年ぶりの福島市飯坂の茂庭っ湖(正式名は、摺上川ダムか。)だった。天候の回復が予報より早く、スタート後の10時ごろにはすっかり晴れ上がり、湖(ダム)を囲む紅葉は一番の見頃だった。


           

            フルは2012年1月の勝田
           以来2年10か月ぶり、ハーフ
           なら12年7月の嬬恋から2年
           4か月だった。

            3日前の予報なら雨だった
            が、雨は未明に上がり、間も
            なく霧も晴れた。


           ゴルフとランニングのオーバーワークから腰椎狭窄症を患い(12年7月ごろから )、ランニングを止めていた。狭窄症は完治の可能性が低いと感じ、いわゆる荒療治としてウォーキングに出た。そのまま1年後にはゴルフも以前のペースで再開した。

           その後、どのくらい体力が回復しているかを確かめようと思っていた。そして、ゴルフでは今夏公式の大会にも出場して、75%くらい戻ったかと思っていた。
            ランニングはどのくらいできるか考えているうちに、出場案内を見ながら勢いで8月下旬にエントリーしてしまっていた。夏から秋に暑さが引かず、ゴルフも遅くずれ込んで、夜は走りたくない、朝は日の出が遅れていて練習量が不安を募らせていた。

             スタートから4.98kmは -16mの下り。
          完走できるかどうかの不安で、少々
          ゆっくり入った。28'26"/0-5km。折り
          返してスタート地点に戻って10km地点
          30'06"/5-10km。
           ここから2kmが、高低差100mの上り。
          6'15"/kmと7'50"/kmかかった。                                                                                    


           湖面と対岸の景色を見ながら、2つの大きく緩やかな上り
           下りに痛めつけられ6.5km先の第2折り返しを戻る。(通算18.7km)

            同じ道を26km地点まで戻ることになる。思ったより足が重い。走っているのか歩いているのかと思うくらいの速さだ。同じくらいのスピードだと思った人からだんだん離れていく。周回部分の14kmに約98分かかっていた。

           それにしても、紅葉は最高だった。レースを中断して、カメラを出したいほどだった。




           その2周目の14.6kmには、約120分を要した。予想もしない最悪のペースとなってしまった。長い距離ではないが、短い間隔で繰り返し、かなりの回数「歩き」が混じっていた。止めようとは思わなかったが、両大腿部の裏、右膝周りの痛みは極限と感じていた。−いつ止めてもおかしくなかった。

             頭をよぎったのは、4年前の最終の2kmー高低差100mの下りだ。もう走れずに歩いてのゴールだった。−今年は、そんなわけにはいかない。

            何とか最終折り返しの32.6kmからゴールに向かった。中間点を過ぎてから ipodで LADY GAGA を聞いていたが、練習の時ほど効き目はなかった。

                
              

                                                            

            35kmを示すカラーコーンが目に入った。残り7.195kmだ。              
            時計を見た。すでに4時間07分・・秒。このままだと、5時間を超えてしまう。そんな屈辱には耐えられない。

            走ろう。遅々として足は動きを速めないが、止めることもなかった。もう歩くことがなかった。この30kmの給水所で食べたあんパンとケーキ片、水とスポーツドリンクが効いてきた気がした。

            39−40kmは、(ダム)湖の堤体で、風は受けるが平坦だ。なんと、この間を4'33"/kmで走っていた。
            残り2.195kmは、下りと700mの直線。4年前の失敗を忘れていた。この区間を 5'35" で走りきった。
            何人かを抜いてゴール直前、計時用の電光時計の “時” は、4のままだった。


              よかった。とりあえず完走。どうしてこんなラストが効いたのか不思議だ。
              完走したら、  4時間30分を切りたいと思っていたのになどと考えてしまって、全く勝手なものだ。
              4時間56分10秒。

            2年余のブランクがあったにせよ、前回(2010年)の記録を20分ほどオーバーした。周回部分のコースに若干の変更があったせいだと言い訳をしながら、4年の歳月の流れを思い知らされた。



           
          Posted by : 桜の好きなKOMUT | らんにんぐ | 06:31 | comments(0) | trackbacks(0) | -
          秋いろ
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             ふと気付くと、垣のドウダンツツジが真っ赤になっていた。忙しく生活していると、そんな変化を見落としていることが少なくない。

                                                                                                        
              広葉樹の紅葉は「気温」に関係があると
             思っていたが、実は「日照時間」に左右さ
             れるらしい。今週、火・水・木と朝の気温が
             4.8,1.3,2.1と低く、30日・木に初霜があ
             った。このために、ドウダンのの紅葉が進
             んだと信じていた。


               それにしても、いい色だ。

                                               
                                                       


             まだ薄暗い明け方に鳴き声だけを聞いていたジョウビタキも、やってきて3週間ぐらいして、日中にその姿を認めることが出来た。(白い斑点が見えないが、見る角度のせいで、メスだからこの色なのだ。)
             今年我が家の周囲にやって来たものは、車のバックミラーでダンスをしない。


             家の中でも、炬燵やヒーターを出して10日ぐらいになるか。
             遅ればせながら紅葉の版画を出してみた。
             奥田元宋の「秋澗淙々」だ。



             

             複製技術が限りなく発達している今日、「実物」、本物・「一枚」のありがたみが喪失している。
             とても、奥深い味わいを感じる。これは、奥入瀬だ。

             実物を見に行こう。高い山はもう終わったらしいが、裾はまだ間に合うだろう。
               晴天の特異日の文化の日も、天気は良くないという予報だが・・・。




             
            Posted by : 桜の好きなKOMUT | もん・さいじき | 22:31 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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