4年ぶりの福島市飯坂の茂庭っ湖(正式名は、摺上川ダムか。)だった。天候の回復が予報より早く、スタート後の10時ごろにはすっかり晴れ上がり、湖(ダム)を囲む紅葉は一番の見頃だった。
フルは2012年1月の勝田
以来2年10か月ぶり、ハーフ
なら12年7月の嬬恋から2年
4か月だった。
3日前の予報なら雨だった
が、雨は未明に上がり、間も
なく霧も晴れた。
ゴルフとランニングのオーバーワークから腰椎狭窄症を患い(12年7月ごろから )、ランニングを止めていた。狭窄症は完治の可能性が低いと感じ、いわゆる荒療治としてウォーキングに出た。そのまま1年後にはゴルフも以前のペースで再開した。
その後、どのくらい体力が回復しているかを確かめようと思っていた。そして、ゴルフでは今夏公式の大会にも出場して、75%くらい戻ったかと思っていた。
ランニングはどのくらいできるか考えているうちに、出場案内を見ながら勢いで8月下旬にエントリーしてしまっていた。夏から秋に暑さが引かず、ゴルフも遅くずれ込んで、夜は走りたくない、朝は日の出が遅れていて練習量が不安を募らせていた。
スタートから4.98kmは -16mの下り。
完走できるかどうかの不安で、少々
ゆっくり入った。28'26"/0-5km。折り
返してスタート地点に戻って10km地点
30'06"/5-10km。
ここから2kmが、高低差100mの上り。
6'15"/kmと7'50"/kmかかった。
湖面と対岸の景色を見ながら、2つの大きく緩やかな上り
下りに痛めつけられ6.5km先の第2折り返しを戻る。(通算18.7km)
同じ道を26km地点まで戻ることになる。思ったより足が重い。走っているのか歩いているのかと思うくらいの速さだ。同じくらいのスピードだと思った人からだんだん離れていく。周回部分の14kmに約98分かかっていた。
それにしても、紅葉は最高だった。レースを中断して、カメラを出したいほどだった。
その2周目の14.6kmには、約120分を要した。予想もしない最悪のペースとなってしまった。長い距離ではないが、短い間隔で繰り返し、かなりの回数「歩き」が混じっていた。止めようとは思わなかったが、両大腿部の裏、右膝周りの痛みは極限と感じていた。−いつ止めてもおかしくなかった。
頭をよぎったのは、4年前の最終の2kmー高低差100mの下りだ。もう走れずに歩いてのゴールだった。−今年は、そんなわけにはいかない。
何とか最終折り返しの32.6kmからゴールに向かった。中間点を過ぎてから ipodで LADY GAGA を聞いていたが、練習の時ほど効き目はなかった。
35kmを示すカラーコーンが目に入った。残り7.195kmだ。
時計を見た。すでに4時間07分・・秒。このままだと、5時間を超えてしまう。そんな屈辱には耐えられない。
走ろう。遅々として足は動きを速めないが、止めることもなかった。もう歩くことがなかった。この30kmの給水所で食べたあんパンとケーキ片、水とスポーツドリンクが効いてきた気がした。
39−40kmは、(ダム)湖の堤体で、風は受けるが平坦だ。なんと、この間を4'33"/kmで走っていた。
残り2.195kmは、下りと700mの直線。4年前の失敗を忘れていた。この区間を 5'35" で走りきった。
何人かを抜いてゴール直前、計時用の電光時計の “時” は、4のままだった。
よかった。とりあえず完走。どうしてこんなラストが効いたのか不思議だ。
完走したら、 4時間30分を切りたいと思っていたのになどと考えてしまって、全く勝手なものだ。
4時間56分10秒。
2年余のブランクがあったにせよ、前回(2010年)の記録を20分ほどオーバーした。周回部分のコースに若干の変更があったせいだと言い訳をしながら、4年の歳月の流れを思い知らされた。