日光のしだれ桜
2015.04.26 Sunday
今年は、私には桜の季節が長く、いろいろな桜を観ている。
雪の桜やライトアップもあったが、生活の中の「ふとした一瞬」に入り込んでくる桜に出合いたいと思っていた。鳥のように俯瞰したい、真岡鐵道の客車の中にまでに映るだろう桜も観たいと思っていた。
日光田母沢御用邸記念公園の枝垂れ桜を観てきた。
樹齢約400年 高さ約15m 幹周り約4m
この桜の開花に合わせて、「皇后御学問所」の特別公開が行われていると知り、是非その2階から眺めてみたいと思ったのだ。
残念ながら満開は過ぎていた。
しかし、その窓越しに眺められる枝垂れ桜には、探していたものだ。
盛りは過ぎていたが、枝垂れの薄紅の流れは、うっとりと悩ましくさえある。
繰り返してきた春も廻りながら、その眺め一コマ一コマで、時は止まっているように感じる。
ゆっくりと話しかけることも出来ただろう、静かなうちに思索も広がっただろう。