さくらは、西行の桜か、石部の桜か、ある山桜か・・・。古に倣して桜を眺め 

    自らの過去・現在・未来の生への執着・悔恨・不情理・謝罪・希望・理想を記して      

    この生の証しとする。
十月桜開いた
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     この秋、初めの十月桜の開花を認めた。

     通勤の途中の偶然の出会いだ。

     

     

        

     

     

     

     両手で回るほどの幹の、箒のように開いた枝に、花びらの点々を一つでも多く打とうとするかのように、優しい明るさを灯して開いた。

     今年は、少し早いような気がする。

     十月桜だから、一週間や10日は早いようにも思われる。

     

     

      

     

     

     春の染井吉野が、木に一杯に溢れんばかりに咲くはきれいだ。

     十月桜や冬桜が、ぽろぽろと残った葉と競って花びら付けるのは、それよりもいい。

     

     

     私はいろいろな桜を追いかけてきたが、その豪華な咲き様に憧れを抱いていただろう。

     それは、

          絶えて桜のなかりせば ・・・   であったり、

          花の色はうつりにけりな ・・・  などあったように思う。

     

     冬桜へ、寒桜へ、また私の桜を巡る想いが湧き上がった。

     

     

     

    Posted by : 桜の好きなKOMUT | さくら | 20:14 | comments(0) | trackbacks(0) | -
    鷗外の“ 舞姫 ”
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       高校の現代文の授業は、受験に備えて「評論文」を読む機会が多い。

       私が与えられている三省堂の教科書も、それらしい構成になっている。

       

       評論文は、高校生向けに書かれていないから難しい。ある程度の人生経験と、それらを表現する語彙を持っていないと理解できない部分がある。

       私はもともと文学教育に関心があり、小説などの文学作品を読ませることに、指導の価値を認めている。

       それで、ここで鷗外の『舞姫』を選んだ。

       

       

             

          81年 岩波文庫版    集英社文庫版 91年

       

       明治23年の発表だから当然の文語調で、周囲の忠告は当たっていて、困難を極めた。

       全員を指名して、2,3行ずつ読ませて進めた。

       

       そうするうち、なんと「現代語訳」を見つけた。

       「あらすじ」をまとめ、照らし合わせながら読み進めた。

       かといって、よく理解してくれたとは言い難い。仕方がない。

       

       一般的な読み取りのための質問は一切しない。

       何となく分かることでいいことにした。

       

       漫画版が出ていることを後で知った。

       

       

          08年 イースト・プレス

       

       もっと時間があれば、もっと楽しく読むことが出来たかもしれない。

       

       

       私は学生時代に、新潮社版で読んだ。 

                                

         明治の初め、ドイツに留学した官吏の回想録に

        余り興味が湧かなかった。

       

         それよりも、

         鷗外が帰国した後を追って日本にやってきた、

        エリスのモデルと言われるエリーゼ・ヴーゲルト

        を酷評する妹小金井恵美子が悲しい。(略)

         子どもたちからも、父も寂しい横顔が報告され

        ているばかり。鷗外自身もこのことについて一切語らず、彼女からの手紙等すべて焼いて死んだ。

       

       日本の近代文学を創生した文豪の仕業とも思えない。笑いを取る漱石にも、偉大さは分かるが親しみを感じない。

       そのあたりに深入りしない訳がありそうだ。

       

       

       

      Posted by : 桜の好きなKOMUT | ひとりごと | 21:44 | comments(0) | trackbacks(0) | -
      震災復興か東電救済か
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         「 “東電救済策”か廃炉費用を新電力も負担 」という見出しのニュースを見て考える。

         

            東京電力が負担してきた福島第一原発の廃炉費用がかさみ、電力の

           自由化により一般家庭への電力の小売りに、新たに参入した事業者・

           新電力にも負担させられる案が浮上しているのだ。

         

         

               

         

         

         ところで、 東京電力福島第1原発事故の処理費用はいくらで、誰が負担しているのか。

         総額は12兆円を超え、多くが電気料金や税金で賄われているのに、ツケ回しの実態が国民には見えにくい。

         30~40年続く事故処理で、国民にどれだけしわ寄せがくるのか、東電と国は毎年その仕組みや金額について丁寧な説明を尽くすべきだが ・・・。

         事故の深刻な結果を忘れないためにも必要なことだ。

         

         

         税金部分。復興財源の確保に所得税,法人税,住民税に上乗せしている。

         所得税は2013年(平25)1月1日からの25年間、税額に2.1%を上乗せ。

         法人税は2012年(平24)月1日以降からからの3年間、減税をいったん実施した上で、税額の10%を追加徴収。

         住民税は2014年(平26)年度から10年間、年間(給与から天引きの特別徴収では6月から翌年5月)1,000円引き上げ。

         

         

                福島第3by東電

         

         

          現行制度で原発の廃炉は、原発を保有する大手電力が自社の電気料金から費用を回収することになっている。

         

         

                政府が導入を検討している新制度click!

         

         

         原発を保有する大手9社だけでなく、新電力にも廃炉や福島原発の賠償費用を負担させる仕組み。新電力各社は電気料金に上乗せして回収するため、契約者の負担が増す。

         福島第1原発のほか、全国の原発の廃炉費用と、福島原発事故の賠償費用合計の約8兆円を、家族3人の家庭(想定)で月額数十円から200円程度の負担をさせる、と。

         

         

         

         

        Posted by : 桜の好きなKOMUT | もん・さいじき | 20:32 | comments(0) | trackbacks(0) | -
        メアリー・カサット展が観たい
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           いわゆる情報化社会は、時に予想を超えて思わぬ恵みをもたらしてくれることもある。

           

           夏休み向けの美術館巡りに、横浜美術館での絵画展のポスターを見た。

           

           

                 M.カサット展

           

           

           メアリー・カサットの名をそれまで知らなかった。

           フランス印象主義の時代に米から渡仏してドガらに学び、帰国した後その思潮を「自立した女性芸術家」として、社会参与の姿勢を明確にしていったという。(Wikipedia など)

           

           多くの母子像を描いたらしい。

           

              カサットが求めた美の世界は版画の世界でより純化し、清涼感に

             満ちたものになる。そこで主張されているのは、代償をもとめない

             普遍的な〈愛〉の存在しか認めない、そういう強い確信がこめられ

             ているように思う。()

           

           

           メアリー・カサット展のポスターは、もう一つある。

           

           

                 「桟敷席にて」

           

           

              19世紀後半オペラや演劇鑑賞はブルジョワの最高の娯楽であり

             社交場。桟敷席で黒いドレスの女性が必死にオペラグラスで舞台

             に見入っている。その女性を男性が見ている。

           

           

                 click!

           

           

           周りの資料が、こんなことを言っている。

           

              華やかな雰囲気と対照的な黒いドレスの女性の力強い眼差し。

             左手に持つ固く閉じた扇子が、彼女の強い意志を表している。

              桟敷席の奥には、オペラグラスで彼女を凝視する男性。身を乗

             り出すほどだからきっと好色の視線だろう。

              しかし、彼女は全く意に介しない様子。右手で自分に向けられ

             た不快な視線を遮るようにさえ見える。

           

           従来、女性は男性に見られる存在であった。

           彼女は、男性の視線に一切応答せず、自らが主体であると主張する。

           カサットは、男性に依存しない自由な生き方を描いている。

           

           

           

           私は、それを見逃した。横浜での開催期間が長いと ・・・。

           やはり実物で観ないと駄目だろう。

           京都での公開が、今月末から12初旬だから是非観たい。

           

           

                                                                     

            この「少女像」もいい。

           

            ルノワールの「イレーヌ・カーン・

           ダンヴェール」と同じくらい、いい。

           

            
           

           

           ちょっと遅い京都の紅葉を訪ねて、国立近代美術館まで行きたい。

           

           

           

           

           

          Posted by : 桜の好きなKOMUT | もん・さいじき | 17:01 | comments(0) | trackbacks(0) | -
          勉強しないで、進学するのか
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             秋雨の時期に入り、雨が降ったり止んだりして、気温の上昇は抑えられているが、湿度が高くむし暑さを感じる。

             

             生徒たちは寝ている。今日は静かだと思ったら、熟睡状態だ。

             

             

                 

             

             

             寝ていても静かにしているならよいと言ってきたが、まあそんなものかと、諦めの境地になる。

             

             

             こちらも、「古今集仮名序」をやるのに、ご丁寧に文学史から貫之の生涯などまで、国語便覧のきれいでもない大きなプリントを用いて、黒板に書きながら話しているのだから仕方がないことでもある。ーーまあ私の独りよがり、自己満足でもある。

             

             目の前の36人のうちの30人ちかくは専門学校や大学等への進学を希望し、その多くは AO 方式の推薦で入っていくらしい。

             

             

                安くもない授業料を払って、遠くから通って、ほかに多額の経費を

               かけて、遊びに行くという。ーー残念ながら、この私の母校(平16と

               他校と統合)がなくならない限り、このサイクルは続くだろう。

             

             

                         日本の高校生45%超

                  

             

             高校(教育)が生徒にもっと低い要求にとどめればよい。

             産業界も、人力で解決できる製品の製造に後戻りして、この思考しない人たちを上手く活用していったら、GDP の再浮揚も考えられよう …。

             

             

             保護者の進学に関する意識を調査した結果がある。(ベネッセによる)

             

                    click!

             

             生徒の行動と分離しているように思われる。

             親の期待が外れている、というべきなのか。

              

             

             さらに問題を深刻にしているのは、保護者・子どもの貧困の問題だ。

             そこから、奨学金として多額の借金をする生徒。卒業して、何十年の返済生活が始まる。

             あるいは保護者は、早い段階で大学進学を断念する。

             

             どちらを向いても、明るい見通しは感じられない。

             そんな雰囲気が、彼らに居眠りをさせているのか。

             

             

             

            Posted by : 桜の好きなKOMUT | もん・さいじき | 13:53 | comments(0) | trackbacks(0) | -
            空腹時こそ学習効率向上
            0

               

               「空腹状態で学習すると通常よりも効率が上がり、少ない時間で記憶が出来る」ことを、ショウジョウバエの実験で確かめたと、東京都医学総合研究所などの研究チームが発表した。

                

                学習に関する脳内の基本的な仕組みは、ショウ

               ジョウバエも動物も同じだといい、研究チームの

               主任研究員は「一時的に物事を覚える短期記憶で

               は、人でも空腹の方が覚えやすくなる可能性があ

               る。」と言っている。(mainichi.jp)

               

               

                       食事をすると消化しようと血液が脳から

                    胃などの消化器官の周りに集まって眠くなるとは聞いていた。

               

               

               

                ショウジョウバエを使った学習効率の実験

               

                  通常通り餌を与えたショウジョウバエのグループと絶食させて

                 空腹にしたグループを比較する。

               

                  まず、ある臭いでハエの入った容器を満たし、電気刺激を与え

                 た。換気後、電気刺激は与えずに別の臭いで容器を満たした。

                 これを繰り返すと、ハエはにおいを学習し、電気刺激のない臭い

                 に集まるようになる。

               

                  実験の結果、8〜24時間絶食させたハエは、通常通り餌を与え

                 たハエに比べ、約半分の時間で学習していくことが分かった。

               

                  また、ハエの脳内の状態を調べると、記憶に関わる物質「ドー

                 パミン」の放出量が、空腹時は満腹時の約1.5倍に増えていると

                 考えられたとする。

               

               「短時間に電話番号を覚えたり、試験の一夜漬けなどをしたりする場合は空腹の方が効率的だと考えられる。」と。

               

               

               真顔 「人にも当てはまる可能性が高い。」と言っているが、人間の場合は、

                「空腹の状態にさせること、あるいは空腹だと感じさせること」が、

                まず必要条件になってくるだろう。

               

               

               

              Posted by : 桜の好きなKOMUT | ひとりごと | 20:16 | comments(0) | trackbacks(0) | -
              新聞の読者欄から
              0

                 

                 地方紙(soon)でも、多彩に論が展開されている。

                 

                 

                     

                      「針路」1面の当紙論説委員

                 

                     

                     

                        記者の「寒暖計」

                 

                 

                 読者の話も採り上げてくれる。

                 

                      

                         読者登壇

                 

                 

                       

                 

                         つながっTEL

                 

                 「読者登壇」は、応募者本人が書いた者で、10代の意見が増えているように見える。

                 「つながっTEL」は、「身近かな出来事から時事問題まで気軽にお電話下さい。」に答えたもので、紙の担当者が文字にしてくれたのだ。

                 この間、こんなのがあった。      

                 

                 

                       18歳の両思い 92歳

                   ☎・・・雨の降る音を聞きながら、家の中に一人。月日の過ぎるのは、何

                    と早いことでしょう。私も卒寿を過ぎ、92歳になりました。でも私

                    も18歳の若い時がありました。彼への片思いを打ち明けることもで

                    きず、お互いに結婚してしまいました。

                     このまま片思いで終わると思っていました。それが半年ほど前で

                    しょうか、突然大田原市内で会いました。「元気ですね。」と言葉

                    を掛けてくださいました。

                     「コーヒーでも飲みましょう。」彼も同じ92歳です。私は思いきっ

                    て片思いを打ち明けました。彼は喜んで「私もあなたのことを思っ

                    ていました。」お互い元気で思いが通じ、最高でした。ちょっと

                    遅かった恋でしたが、また会いましょう、と握手をして別れまし

                    た。(那須塩原市 無職 92歳女性)

                 

                 

                 専門家と言われる人たちの話を聞くこともいい、現場で見たり聞いたり

                したものには真実味がある。

                 同じ目線で暮らす人にも、その感じ方に頷くことが少なくない。

                 

                 

                 

                Posted by : 桜の好きなKOMUT | ひとりごと | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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